ボクシング2大世界タイトルマッチ(2日、横浜BUNTAI)の前日計量が1日、横浜市内で行われ、出場選手はすべてパスした。デビュー2戦目の61キロ契約8回戦に出場するアマチュア9冠の藤木勇我(18=大橋)は60・9キロ。60・2キロだった相手のジェフェル・サリナ(29=フィリピン)をにらみ合いで圧倒し、「中量級で世界を狙えるのは僕」と連勝に自身を示した。

 18歳ながら〝ザ・キング〟の異名にふさわしい貫禄を見せた。計量を終えて、写真撮影で相手と向かい合った藤木。相手はその鋭い眼光にひるんだのか、わずか8秒ほどで目をそらして握手を求めた。

 藤木の出身地の大阪では、にらみつけることを「メンチを切る」という。しかし、藤木は「いやいや、あれが素ですよ。僕の試合前はあんなもんですよ。別に意識していないです」と、メンチではなく素の面構えであることを強調し、相手を「思ったより小っちゃいなと思った」と評する余裕を見せつけた。

 3戦目には早くも地域タイトル戦が予定されているが、この試合の結果と内容次第で消滅する可能性もある。「今はそこはまったく見ていない」とこの一戦に集中する考えで、「自分のパフォーマンスにも期待する部分はある。明日はそういう部分を出して勝って、先は本当に見えてくるってずっと言っているので、自分は明日勝つだけかな」と必勝を義務付けた。

 注目度はWBA世界ライトフライ級1位・吉良大弥(志成)が出場する同級王座決定戦とWBA世界ミニマム級2位・石井武志(大橋)が出場する同級王座決定戦の2大世界タイトルマッチに引けを取らないほど高い。自身は世界的に選手層が厚いライト級付近が主戦場とあって、「軽量級は本当に日本人がとても強くて、その吉良選手と石井さんが絶対世界取ってくれると思うので、明日はその世界戦以外のところでは中量級での藤木がいるぞって、世界狙えるのは中量級で僕っていうところを見せたい」と意気込んだ。