ボクシング2大世界タイトルマッチ(9月2日、横浜BUNTAI)の会見が31日、横浜市内で開かれ、出場4選手が意気込みを語った。WBA世界ミニマム級王座決定戦で同級3位ウィルフレド・メンデス(29=プエルトリコ)と対戦する同級2位・石井武志(26)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は、試合当日に兄弟子で6月に死去した元WBC世界ライト級王者ガッツ石松さんのお別れの会が予定されていることで、石井に〝ガッツ魂〟での王座奪取を期待した。

 石井は元キックボクサーだが、近年では少なくなったアマチュア経験のない、たたき上げ。初の世界戦へ「やれることは全部やってきたので何の不安もなく、全部出すだけ。フィジカルも技術練習もしっかりやって、メンデスを捕まえるという思いでやってきました」と闘志を燃やし、メンデスへ「熱い試合をしましょう。僕が勝ちます」と呼びかけた。

 石井が勝てば大橋ジム6人目の世界王者となる。大橋会長は、現役時代の師であるヨネクラジム会長の故米倉健司さんが輩出した世界王者5人を超えることになり、「しそうな感じですね」としみじみ語った。

 そして、ガッツさんは大橋会長と同じく米倉さんが育てた世界王者の1人。くしくも、この試合当日にガッツさんのお別れの会が行われ、大橋会長は弔辞を務めた後にこの試合へ駆けつけることになっているそうで、ガッツさんの魂が会場に「降りてくる。米倉会長とともに」と、天国の2人が石井の戴冠を後押しすることを期待した。

 とはいえ、リングの上で戦うのは石井自身。大橋会長は元世界王者の技巧派であるメンデス攻略のポイントを「1ラウンドでしょう。プレッシャーをかけられなくて、下がらされるようなペースになったり、距離を取るような感じになったら勝ち目はない」と挙げた。

 続けて「1ラウンドからいい攻めができるとスタミナも削れるし、そのまま終盤に行くのが理想的な勝ちパターン。メンデスはちょっとハートが弱いというか、心が折れる場面があるので、そういう展開に持っていけたら」と相手の弱点も指摘した。

 英語のガッツには「勇気」「度胸」などの意味がある。ガッツあふれるファイトを見せられるか。