王室関係者によるとウィリアム皇太子は、疎遠になっていた弟のヘンリー王子が妻のメーガン妃と共に英国に帰国すると電撃的に発表したことを受けて「激怒」するのは必至だという。英紙デーリー・メールが20日、報じた。

 ヘンリー王子夫妻は、いわゆる「メグジット(王室離脱)」で米国に移住してから6年以上たった8月末に、英国へ帰国する予定だ。これは衝撃的な展開以外の何ものでもない。

 ヘンリー王子とメーガン妃はロンドン郊外の王室とは関係のない邸宅に居を構え、すでにアーチー王子とリリベット王女をイギリスの学校に入学させている。

 しかし、この動きはチャールズ国王夫妻を驚かせたに違いない。国王夫妻がヘンリー王子夫妻と公の場で最後に一緒に姿を見せたのは、2022年のエリザベス女王の崩御後だった。

 ウィリアム皇太子はヘンリー王子とは疎遠になっており、2020年に夫妻が王室を離脱して以来、ヘンリー王子はウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、チャールズ国王、カミラ王妃に対して数々の非難を浴びせてきた。

 現在もがんと闘病中のチャールズ国王は、この決定が公表されるわずか3日前の16日に、その内容を知らされたという。ヘンリー王子夫妻の地位は変わらず、公務への参加と不参加を半々に選択する選択肢は提示されない。

 ヘンリー王子とメーガン妃は米カリフォルニア州モンテシトとポルトガルの自宅をそのまま維持し、メーガン妃は新たな拠点から自身のライフスタイルブランド「アズ・エヴァー」の経営を続ける予定だ。

 ヘンリー王子夫妻が王室やその「制度」に対して数々の批判を行ってきたことを考えると、今回の方向転換に英国国民がどのように反応するかについて議論が巻き起こることは間違いない。

 先月実施された調査会社「ユーガブ」の世論調査によると、メーガン妃を好意的に見ている英国人はわずか22%で、65%が否定的な見方をしている。ヘンリー王子については、好意的な見方が33%、否定的な見方が58%となっている。

 ヘンリー王子とメーガン妃は今後も一般市民として、王室の公務には携わらない立場を維持する。王子は6週間前に国王と会談した際、自身の帰国については一切触れなかった。ある専門家は「君主制の危機」と「深刻な事態」を警告している。

 元BBC王室特派員のピーター・ハント氏は「長期的には、夫妻の英国帰国は、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の2つの対立する王室が存在する可能性を開くことになる。短期的には、ハリー王子は父親との関係を深めることができるだろう」と語っている。

 同氏は「弟が帰国したことで、兄は和解を避けることは難しくなるだろう。ヘンリー王子とメーガン妃の突然の帰国は、ウィリアム皇太子を激怒させたに違いない」と指摘している。

 ルーシー・パウエル教育相は20日、ヘンリー王子とメーガン妃の英国への帰国が、王室にとって「より大きな和解の一環」となることを期待しているとの声明を出している。