阪神は首位攻防戦となった11日の巨人戦(東京ドーム)に9―1で大勝。2連勝で単独首位に浮上した。

 先発・村上頌樹投手(28)は8回118球を投げて、3安打1失点の好投で今季9勝目(6敗)。力強い直球にスローボールを織り交ぜながら、G打線を翻ろうした。

 試合後は「初戦をとりたい気持ちだった。野手の皆さんがこれだけ点を取ってくれたんで、絶対に勝ち切ろうと投げました」と笑顔。藤川球児監督(46)も「初戦にとっては十分だし。エースらしい投球で、中盤終盤と得点を重ねていったことによって、気持ち楽に投げられたと思います」とたたえた。

 打線も右腕の好投を強力援護した。3回に近本の2戦連続となる2号ソロで先制すると、森下も26号ソロで続いた。6回には前川、元山の適時打などで4点を追加。終盤にも森下のこの日2本目となるキング独走の27号ソロ、佐藤輝の飛距離146・3メートルの看板直撃24号弾が飛び出すなど、計4発の一発攻勢でG投手陣を粉砕した。

 そんな快勝劇の中で、唯一の失点を喫した相手がGの難敵ボビー・ダルベック内野手(31)だった。対阪神戦では打率3割3分3厘、8本塁打、17打点と猛威を振るっている。この日も一発を浴び、助っ人に自身3本目の本塁打を献上した村上は「抑えたかったんで悔しい1点になりましたし、しっかり投げ切ってればよかったなと思います」と唇をかんだ。

 しかし、投手陣は必要以上に苦手意識を抱いているわけではない。同じく先発の柱を担う才木浩人投手(27)は前半戦ラスト登板でダルベックに痛恨の一発を浴びた際に「(フォーク)ボールを投げ切れなかったという悔しさはあります」と振り返りながらも「ここまで自分は1本しか打たれていないし、相性はいいので。そこまで気にはならないかなと」と言い切っている。強烈な〝虎キラー〟ぶりを見せつけられても、過度に警戒する様子はない。

 首位争いの行方を左右する宿敵との直接対決。虎の強力投手陣は、天敵の猛威にもひるむことなく真っ向勝負で封じ込めていく。