米国防総省はこれまで5回にわたり「UFOファイル」計375点を公開してきた。CIA、NASA、FBI、米軍、国防総省、国務省、大統領府などが保有してきた文書や動画、画像、音声などで、今後も段階的に追加公開する方針だ。7日に発表された最新の第5弾で際立つのが、年代も場所も大きさも異なる「三角形UFO」の目撃証言だ。
2002年6月、アフガニスタンのバグラム上空では、元軍用機パイロットが巨大な正三角形の物体を目撃した。午前4時30分ごろ、夜空の星々が次々と隠れていくことに気付き、巨大な物体が音もなく頭上を通過していたという。大きさは約150メートルと推定され、ライトは見えず、西から東へ一定の高度と速度で飛行。目撃者は速度を時速約280キロと推定した。一緒にいた別のパイロットも目撃し、「今の見たか?」と声を上げたという。FBIは証言を基に再現図も作成した。
11年6月か7月の午後8~9時ごろには、目撃者らが車で自宅の私道を出ようとした際、空に3つの光を発見。車を降りて見上げると、巨大な黒い三角形が低空をゆっくり北へ飛んでいた。三隅には自動車ほどの大きさの白い光があり、低いハミング音が脈打つように聞こえた。
高度約240メートル、全長約60メートル、幅約30メートルと推定され、目撃時間は10~15秒。撮影しようとしたが間に合わなかった。FBIが25年に正式聴取した記録で「光のある暗い三角形」と題されている。
さらに23年10月には、コロラド州コロラドスプリングスで別々の三角形UFO目撃事案がFBIに報告されている。正確な日付はいずれも黒塗りされ、同じ日に起きたかは分からない。
一つは「赤いライトの付いた大きな三角形」。巨大な黒い正三角形が奇妙な灰色の雲から出現し、三隅には赤い光があった。目撃者は大きさを駐車場ほど、厚さを3~5階建ての建物相当と推定。当初はヘリ程度の速度だったが、その後ほぼ瞬時に加速し、目撃者はマッハ1~2程度に達したと推定した。音も推進装置も確認できなかった。
もう一つは、国防総省の元職員と妻が自宅裏で目撃した「黒い半透明の三角形」だ。高度約90メートルを高速飛行し、周囲には水中を見るような歪みがあった。完全に無音で、消える直前には機体をほぼ垂直に傾けながら進路も高度も変えなかったという。目撃者は米空軍機や最新ドローンにも精通していたが、「これまで見たどの機体とも一致しなかった」と証言した。
UFOに詳しい関係者は「第5弾は三角形UFOが目立ち、ネット上のUFOコミュニティーでは『トライアングル・エディション』と呼ぶ声もあります。時系列順の公開ではないため、政府側が三角形という形状を意識して資料を集約した可能性も考えられます」と指摘する。
さらに「三角形UFOには昔から軍事技術説があります。米軍はB―2ステルス爆撃機など低被探知性を重視した航空機を開発してきました。ネット上では黒い三角形を米軍の極秘航空機『TR―3B』と結び付ける説も長年存在します。ただし、米政府はTR―3Bの存在を認めておらず、実在を裏付ける確かな証拠も確認されていません」と話している。
正体判明にはまだ時間がかかりそうだ。















