高市早苗首相が23日、国連総会やトランプ大統領との会談を終えて帰国の途に就いた。トランプ氏との会談をめぐっては海外に誤解を与えた可能性がある。

 高市首相は現地で会見し、「日米同盟の強さを世界に示すものになった」と会談の意義を強調した。トランプ氏が「邪悪な組織」と批判する国際刑事裁判所(ICC)に関しては「率直にやりとりをした」と語った。

 話題となったのが高市首相の発言だ。会談スタート時にトランプ氏らを前に「今日はたくさんのイシューを話したいので、そろそろ会談を始めましょう」と日本語で話した。これを通訳が英語で「たくさんの政策についてカバーしたいので、報道陣に部屋から出て行ってもらうのはどうですか?」と意訳したのだ。

 これには米国サイドの関係者から笑いが起こった。トランプ氏も報道陣に「聞いたか?」と語りかけ、退出を促していた。

 笑いが起きた理由の一つに、トランプ氏が現地メディアと対立していることがある。トランプ氏はCNNなどにホワイトハウス出入り禁止を通達していた。

 日本国内ではメディアの退出に言及したのは高市氏ではなく通訳だと理解されているが、海外では違う。ある海外メディアは「日本の首相がトランプ大統領との会談前に記者たちに退席を要求」と高市首相が退出を求めたと伝えた。

「トランプ氏寄りの米国人保守系インフルエンサーたちもSNSで『大爆笑だ』『日本の〝鉄の女〟高市首相がフェイクニュースに恥をかかせた』と喝采しており、高市氏の発言だと誤解しているようです」(ウェブライター)

 日本語が分からない海外の人からすれば、通訳は高市首相の発言をそのまま訳していると理解するのが当然だ。その結果、トランプ氏とともにメディアと戦う日本の首相というイメージを与えてしまったかもしれない。