ヤンキースの〝悪童〟ジャズ・チザム内野手(28)に衝撃のトレード情報が飛び出した。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版は25日(日本時間26日)、「ヤンキースはトレード期限にチームの主力選手を放出する必要に迫られる」と題した記事を掲載。「主力選手」はチザムだと指摘した。

 ヤンキースは今夏のトレード戦線でジャイアンツのルイス・アラエス内野手(29)の獲得に熱を上げていると伝えられている。2022年から3年連続で首位打者に輝いている安打製造機の本職はチザムと同じ二塁手。同誌は「現状では彼とチザムを同時にロースターに置くことはあまり合理的ではない。そのため、アラエスのための枠を空けるにはチームのカリスマ的内野手であるチザムをトレードで放出する必要が出てくる」とした。

 さらにチザムの移籍先としてカージナルスの名前を挙げ「彼らには二塁手にJJ・ウェザーホルトがいるが、三塁はやや手薄だ。カージナルスが柔軟な起用を考えるなら、チザムは三塁での経験もあるため、その穴を埋める選択肢となり得る。カージナルスがこのチザム獲得案に乗るなら、剛腕クローザーのライリー・オブライエンを放出する可能性がある。これは両チームのニーズを互いに満たすトレードとなる」と伝えた。

 チザムは2024年7月にマーリンズからトレードでヤンキースに移籍。昨季は31本塁打、31盗塁をマークし「30―30」を達成したが、今季は打率2割2分3厘と苦戦しており、この日の敵地フィリーズ戦も4打数4三振に終わっている。

「彼には課題がある。特に今シーズン顕著なのが『安定感』の欠如だ。一方のアラエスはチザムのような長打力こそ持ち合わせていないが、打撃は『安定感』の代名詞と言える。これはヤンキースが『パワー』を捨てて『コンタクト能力』を取りに行くというトレードの事例だ。こうしたロースターの再構築は、ヤンキースが検討すべき選択肢の一つと言える。悲願である28回目のワールドシリーズ制覇を果たすためには、アメリカン・リーグの他球団から一歩抜け出すために、あらゆる手を尽くす必要がある」(同誌)。ヤンキースきっての個性派スターの動向から目が離せなくなってきた。