トランプ大統領は16日のゴールデンタイムの約25分間の演説で、ホワイトハウスが電子投票システムの脆弱性を示すとされる文書を公開したと明らかにした。トランプ氏は、公開した文書はこれまで機密扱いだった米情報機関の評価書や各種報告書だと主張している。この演説を生中継拒否の局もあれば、途中で打ち切った局もあるなど、米メディアの対応は分かれた。米紙ニューヨーク・ポストが16日、報じた。
CBSは演説を途中から生中継したが、トランプ氏がABCとNBCについて「放送免許を取り消すべきだ」と主張した直後に中継を終了した。演説終了の約5分前だった。
演説の中でトランプ氏は、中国が一部の米メディア関係者と結託して自身の信用を失墜させようとしたと主張。さらに、ABCとNBCは演説のテーマを事前に知りながら「気に入らなかった」と述べた。
「彼らは制度の腐敗を知っているから演説を放送しなかった。メディアも陰謀の一部であり、不正を守ろうとしている。このような不正があるなら、放送免許は取り消されるべきだ」
ABCとNBCは、ストリーミング配信では演説を放送したものの、地上波テレビでの生中継は見送った。
一方、CBSのアンカー、トニー・ドクーピル氏は演説前、「大統領は選挙の安全性について誤った主張を繰り返してきた。演説を放送すること自体に批判もあるが、ニュースを伝えるのが私たちの仕事だ」と放送理由を説明した。
その後、ドクーピル氏はトランプ氏が主張した「中国による2020年大統領選への干渉」についてファクトチェックを始めた。
放送各局には大統領演説を放送する義務はなく、生中継するかどうかは通常、演説内容を踏まえて各社が判断する。
ケーブルテレビでは、CNNは演説を生中継せず、一方でFOXニュースは生中継を実施。MSNowは演説の一部を放送した。
なお、ケーブルテレビ局は地上波放送局とは異なり、連邦通信委員会(FCC)の放送免許を必要としない。トランプ氏はABCとNBCの放送免許取り消しを求めたが、実際に免許の扱いを決める権限はFCCにあり、ケーブルテレビ局には放送免許制度そのものが適用されない。












