井上竜に反撃ムードが高まってきた。セ最下位の中日は25日のDeNA戦(バンテリン)に3―1で勝ち、2カード連続の勝ち越し。4位・DeNA&5位・広島に2ゲーム差に接近した。
この日の勝利の立役者はリリーフ陣だ。4回まで無失点に抑えていた先発の中西聖輝投手(22)が5回に2点差とされ、なおも一死満塁の場面で2番手・斉藤がマウンドへ上がると渡会を空振り三振、宮崎を二ゴロに仕留めてピンチ脱出。6回からは藤嶋―橋本―吉田―松山と無失点リレーでつないで逃げ切りに成功した。井上一樹監督(54)は「本当によくつないでくれました。みんながすごく踏ん張ってくれたと思います」とブルペンに大賛辞を送った。
ずっとどん底状態が続いていた中日だが、最大の不安材料が中継ぎが不安定だったことだ。3月27日の開幕・広島戦(マツダ)では9回に4点差を追いつかれて延長10回サヨナラ負け。5月20日の阪神戦(甲子園)では7回表の時点で7―0とリードしながらリリーフ陣が打ち込まれて逆転サヨナラ負けを食らった。あまりにリリーフ失敗が続いていたことでリードしていても継投策に入るとバンテリンドームのスタンドはビクビク、ザワザワとなっていたほどだ。
だが2年目左腕・吉田聖弥投手(24)が22試合に登板してわずか1失点(防御率0・44)と急成長し、セットアッパーを任せられるようになった。さらに戦線離脱していた橋本侑樹投手(28)が交流戦期間中に一軍復帰を果たしたことで守護神・松山晋也投手(26)につなぐ形が固まった。橋本(防御率1・29)、松山(同1・47)そして17試合連続無失点の藤嶋(同1・65)とブルペンの安定感は大幅に改善されていった。
この日、サノー、藤嶋と共にお立ち台に上がった橋本は「絶好調なので期待して見てください」と自信タップリに語った。選手会長の藤嶋が「自分の持ち味を出せているのでうれしいです。(ブルペンの雰囲気は)橋本さんと同じで絶好調です。選手一人ひとり1試合1試合1試合頑張っていくので一緒に頑張りましょう」とファンに呼び掛けるとバンテリンドームは大歓声に包まれた。70試合を消化した時点でようやく反撃態勢が固まってきた中日が、シーズン後半でどこまで巻き返すことができるか注目だ。












