巨人の橋上秀樹監督代行(60)は25日、ジャイアンツ球場で行われた三軍練習を電撃視察した。

 突如、私服姿で室内練習場に姿を見せた橋上監督代行は、会田三軍監督や三軍コーチ陣と意見交換。およそ1時間半、故障班や育成選手らの練習に熱視線を向けていた。

 この日、一軍は休養日。前日24日の広島戦(マツダ)が雨天中止となり、同日の夜に帰京していた。

 視察後には「三軍の方を見ることもなかなかないので。あとはケガ人も少しずつ復帰してという話を聞いていたので、どこかのタイミングで見たいと思っていた」と説明。今後も時間があれば精力的に視察を行う予定だという。

 シーズン中の巨人では異例とも言える一軍指揮官による視察。実のところ、以前からこういった一軍首脳陣の視察を願う声がチーム内から上がっていた。

 ファームでの調整を経験した主力の一人は「(一軍の)監督やコーチが二軍や三軍の練習を直接見に来てくださるだけでも、選手のモチベーションは格段に上がると思う。逆に(首脳陣側も)『こちらの方でもしっかり選手を見てるよ』っていう意思表示にもなると思う」と選手の立場から、一軍の首脳陣と全軍の選手が直接コミュニケーションを取ることが重要だと予見していたのだ。

 これを橋上監督代行が実行に移した。練習中、近くにいた育成選手にそっと歩み寄り「君はどこの出身なの?」と優しく声をかけると、話しかけられた同選手は、緊張で肩をこわばらせながらも笑顔で質問に答えていた。

 チームスタッフも「来てくださってありがたいですね」と感謝。続けて「橋上さんがいらっしゃるおかげで(選手の)刺激になるかなっていうのはありますね。こっち(スタッフや選手)もあんまり構えずに話ができる雰囲気を持っていらっしゃるなと思いましたね」と目を細めた。

「自分が選手だったら、直接そういう話ができる時間があると安心するかなっていうのもあるんで」と〝選手ファースト〟の姿勢を見せた橋上監督代行。今回の〝異例視察〟が全軍の結束力をより強めることになりそうだ。