終盤戦に向け恵みの雨となるか――。阪神―ヤクルト戦(25日、甲子園)は今季9度目の雨天中止。セ上位の大混戦から一歩抜け出すべく、ナインは広島との3連戦(26~28日、マツダ)に向けて甲子園室内練習場で汗を流した。
ここまで雨天中止となった6試合は9月以降に組み込まれる見込み。シーズン終盤の過密日程は避けられず、ナインは疲労との戦いも強いられることになる。それでも藤川球児監督(45)は「逆にプラスに捉えている。実りの秋にするためにこの雨をいい部分で利用していきたいし。プレーオフに至るまでのゲーム期間の間にゲームが入ってくると、先々まで見据えた戦い方ができる」と前向きだった。
そのプラス材料のひとつが、近本、石井、湯浅らリハビリ組の復帰だ。指揮官は「この時期の雨が選手たちの復帰を待っているのかもしれない。そういう捉え方も面白い」とニヤリ。続けて「雨が降って後ろにゲームが流れるからこそ期待している選手もいるだろうし、リハビリに励んでいる選手たちのモチベーションを引き上げることができる」とうなずいた。
また「左アキレス腱(けん)断裂」で長期離脱となっている石井の現状についても言及。今シーズン中の復帰については「天が味方するのかどうかですね」と火の玉節で含みをもたせつつ、「慌てるとダメですが。医学の面から見て手術をして、復帰時期というのは出ていますから。その期間で復帰できるように本人もやっているし、できないであろうという時代ではもうないですね」と語った。
不動のリードオフマン・近本、さらには昨季勝ちパターンの一角を担ってきた石井が勝負どころで戻ることができれば、戦力の厚みは一気に増す。終盤戦、ポストシーズンでの〝完全体〟へ、天候不良も追い風に変えていく。












