セ2位の巨人は18日から4位・DeNAとの3連戦(横浜)に臨む。4週連続の6連戦の半分を終えた17日時点で、57勝48敗2分けの貯金9。首位・阪神を2ゲーム差で追い、上位争いも一段と激しくなる中でチームを指揮する橋上秀樹監督代行(60)の手腕を支えるのが「3つの力」だ。

 まずは若手を使い続ける「気力」。現在のチームは上位打線をある程度固定する一方、下位には状態を見極めながら若手も流動的に起用している。ファームとの連係を密にし、岡田や中山ら昇格即ヒーローという〝ズバリ〟の起用もあった。

 同時に期待通りの結果を得られないことへの「辛抱」も付き物だが、橋上監督代行は「こちらが腹をくくればいいだけ。信頼してる以上は使う。それだけです」と意に介さない。もっともナインは「いつ落とされてもおかしくないと思って死に物狂いです」と言葉の裏にある厳しさも理解するが、指揮官の覚悟が若手の成長を後押しする好循環にある。

「コミュ力」も武器だ。以前はオフェンスチーフコーチとして裏方に徹したが、今では選手の表情や会話から状態を探ることも重要な仕事。グラウンドを縦横無尽に動いて選手を観察していた阿部前監督のように、練習中は外野や投手エリアにも足を運んでいる。

 その変化を感じているのが若手投手陣だ。投手の一人は「もともと外交的な大勢や(田中)瑛斗との関係はでき上がっていましたが、そこから輪が広がって気軽に話せるようになりました。橋上さんが雑談を仕掛けてくださって、むしろ野球の話はあんまりしないですね(笑い)」と明かした。

 さらに、驚異の「体力」も備える。16日には名古屋で一軍のデーゲームを指揮した後、東京・稲城市で行われた二軍戦後の陽岱鋼の引退セレモニーにサプライズ登場。お盆休みの大混雑の中を公共交通機関で移動したにもかかわらず、疲れた様子はなく「弾丸ってほどじゃないですよ。新幹線、乗るだけなんで」とケロリ。休養日に三軍練習を電撃視察するなどフットワークの軽さも強みだ。

 指揮官の「3つの力」を背に、球団史上初の監督代行によるリーグ制覇はあるのか――。