ドジャースのカイル・タッカー外野手(29)が、23日(日本時間24日)の敵地ツインズ戦を欠場したことで、休養を巡る議論が過熱している。タッカーは22日(同23日)の敵地ツインズ戦で2回に四球で出塁してエドマンの右前打で二塁に進んだが、異変を訴えた。ベンチは代走コールを送った。球団は「腰のけいれん」と発表した。

 地元紙「カリフォルニア•ポスト」のディラン・ヘルナンデス記者は23日に「ドジャースは腰の故障を受けてカイル・タッカーを負傷者者リスト(IL)入りさせるべきだ―だが理由は身体よりも精神面にある」と題し、メンタルリセットの必要性を訴えた。

 1月に4年総額2億4000万ドル(約388億円)の超大型契約で加入したタッカーだが、期待された成績を残せておらず、ファンからも厳しい視線を向けられている。同記者は「タッカーは責任感が強い。だが問題はそこではない。むしろ気にしすぎていることが問題だ」と指摘。「打席から離れさせ、期待外れの数字からも距離を置かせるべきだ。頭を整理する時間を与えよう。負傷者リストに入れるべきだ」と主張した。

 一方で、ドジャース専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン氏は、同日の動画配信で「ドジャース打線はタッカーが本来の姿ではない状態でもメジャー最速で50勝に到達した」と指摘。「サメが歯を1本失ったようなもの。目立ちはするが、それで獲物を食べるのをやめるわけではない」と独特の表現でチームへの影響は限定的との見方を示した。ただ同サイトも「タッカーが腰をしっかり治す時間を取れば、最終的には打撃成績の向上につながるかもしれない」と、休養論に賛同した。

 SNS上ではファンの反応も真っ二つに割れている。「彼には休養が必要だ」「少し離れて立て直した方がいい」と理解を示す声がある一方で、「もううんざりだ」「2億4000万ドル契約を結んだ選手が精神的リセットを必要としているなら、それは契約失敗を認めるようなものだ」「何百万ドルも稼いで休養とは甘すぎる」といった厳しい意見も相次いだ。また、「ドジャースはメジャー最多得点を記録しており、タッカーも敵地ではOPS・819と十分に貢献している」と擁護する声も見られた。

 もっとも、当の本人は悲観していないようだ。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダーヤ記者は日に自身のX(旧ツイッター)で、タッカーの「負傷者リスト入りは避けられると思う。昨日より状態はいい」と語ったことを速報した。スイング時の回旋動作ではまだ多少の違和感が残るものの、画像検査は受けていないことを明かした。

 ロバーツ監督も試合前の会見で「おそらくミネソタでの残り試合は欠場する」としながらも、週末の敵地パドレス戦で復帰できるとの見通しを示した。