新日本プロレス23日の後楽園大会で、Yuto―Ice(29)がタイチ(46)を撃破し真夏の祭典「G1クライマックス」(7月11日、米シカゴで開幕)の出場権を獲得した。

 今年のG1出場メンバーはすでに20選手中16選手が発表済み。残る4枠を争って出場者決定戦が行われる。IceはAブロックの1枠をかけて、タイチと激突した。

 前哨戦からリング内外で乱闘を繰り広げていた両者は、互いに一歩も引かない打撃戦を展開した。強烈なデンジャラスバックドロップでマットに突き刺されたIceは、Cruella(顔面へのシングルドロップキック)をカウンターのカチ上げ式エルボーで迎撃される。前落としから後頭部へのCruellaを決めても、タイチの垂直落下式ブレーンバスターでダブルダウンに持ち込まれた。

 さらにブーツ合戦に打ち負けるとバックドロップホールドを決められるが、これはカウント2でキックアウト。強引にタイチをコーナーに逆さ吊りにしての一人K.O.Bよろしくサッカーボールキックを発射して応戦した。

 CruellaをブロックされたIceはスライディングラリアート、ジャンピングハイキックで再び劣勢に。それでも天翔十字鳳をキャッチして、強烈なヘッドバットを顔面に叩き込みエルボーを発射。最後はついにCruellaを叩き込み、3カウントを奪った。

試合後のマイクで、タイチ(手前右)への感謝を伝えるYuto-Ice
試合後のマイクで、タイチ(手前右)への感謝を伝えるYuto-Ice

 激闘を制したIceは「タイチ、下っ端時代からお前と話したことねえけどよ、お前の深いところも知らんけどよ、俺はお前が好きだ。この団体のためによ、いろいろ発信したりよ、リング上では真正面からすべて受け止めてくれる。キャリアもまだ短いし、この業界のこともよう分からんけど、一個だけ分かるんだ。タイチっていうプロレスラーは新日本プロレスに絶対に必要な存在なんだよ」と対戦相手を称賛。

 続けて「俺と関わってくれて、新日本プロレスで戦い続けてくれて、俺をまた強くしてくれて、ありがとう」と感謝の言葉を口にした。

 ともあれ、これで堂々のG1初出場が決定。「G1クライマックス、常に俺が火元だ。タイチに勝ったんだ。アイツに勝った。義理がよ、俺をさらに奮い立たせる。お前らはプロレスを見てる時だけは、何も考えなくていいんだ。ただ感じろ。Let,s Get High! Big Up!」と決めゼリフで締めくくったIceが、台風の目となれるか、注目だ。