怪物にアクシデントは関係なし! 北中米W杯1次リーグI組第2戦でフランスはイラクと対戦し、2022年カタール大会得点王のFWキリアン・エムバペ(27=レアル・マドリード)が前半14分に強烈なミドル弾を決めた。しかし、前半終了間際に大雨が降り始め、雷雨の危険性も高まったことでハーフタイムに入ったまま試合が中断され、観客にも屋内への退避要請が出される事態に。約2時間後の再開でコンディション維持が難しい中、エムバペはいきなり2点目を決める驚異の活躍を見せた。
エムバペは初戦の2ゴールで、FWオリビエ・ジルー(リール)が持っていたフランス代表の歴代最多57ゴールを上回り58ゴールに。W杯通算でも14得点まで伸ばしており、この日も前半から積極的にゴールを狙っていった。
すると前半14分、ペナルティーエリア手前からパスを受け、利き足と逆の左足で鮮烈なミドル弾を突き刺す。フランス代表通算100試合目の記念すべき舞台で、W杯通算得点も15に伸ばすパフォーマンスを披露した。この日はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(マイアミ)がW杯通算18得点と記録を伸ばしており、エムバペも負けじと追走した。しかしその後、前半終了間際に雨が降り始め、徐々に雨が強くなっていく中で前半が終了した。
そして雷雲が接近。今大会、開催地では安全を考慮して、スタジアムから13キロ以内の範囲で落雷が検知された場合は中断が義務づけられている。最後の落雷から30分間の待機が必要で、その間に再び落雷が確認されればリセットされる規定。これが適用され、今大会で初の試合中断となった。
会場にはアナウンスとともに、巨大スクリーンに「激しい雷雨が接近中。場内スタッフの指示に従い、避難場所に移動してください」と表示。極めて異例の状況に、国際サッカー連盟(FIFA)は「悪天候および会場周辺での雷の危険性があるため」と説明した。
その後、約1時間半の中断を経て、雨足は強いままだったが落雷の危険性がなくなったため、両チームの選手たちがピッチ上でウオーミングアップを開始。約2時間後に試合が再開された。
すると後半9分、ペナルティーエリア内での相手のパスミスからボールを奪ったFWウスマヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン)がゴール前へパス。これをエムバペが冷静に決めて追加点を奪った。
その後さらに1点を加えたフランスが完勝。異例のアクシデントにも、怪物の勢いはさらに増すばかりだ。












