史上最多となる48チームが参加するサッカーの北中米W杯を巡り、フランスの人気解説者が苦言を呈している。

 前回のカタールW杯まは32チームで優勝を争っていたが、今大会から出場枠が拡大した。フランスメディア「RMC」は同国のサッカー番組『After Foot』に出演する解説者のダニエル・リオロ氏の見解を紹介。「勝ち進むにつれて、48チーム制は擁護できないと思う。グループ分けが脆弱で、この形式では真の競争、真のライバル関係が生まれない。これらのグループの質に満足しているのか?」と糾弾した。

 特に1次リーグB組(カタール、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カナダ、スイス)とG組(ニュージーランド、イラン、エジプト、ベルギー)の組み合わせを疑問視。「W杯なのに1次リーグのレベルではない」と糾弾した上で、1次リーグが約3週間かけて実施される点についても言及。「どのチームも何も成し遂げられないと分かっているのに、なぜそんなに興奮しているのか理解できない。興味がないのに、興味があると言うのは嘘だ。こんな試合は必要ない」と言い切った。

 今大会は初出場のカーボベルデが奮闘しており、初戦では優勝候補のスペインと0―0で引き分けた。「『ああ、スペインはなんて非効率なんだ』と。あらゆるメディアは『解決策が見つからなかったら、どうなるんだ?』と大騒ぎし始める」と振り返るが、そのスペインも第2戦でサウジアラビアに4―0で快勝。「スペインは弱いチームを圧倒しただけだとなるので、私の結論は、すべて無意味だということだ。誰もが『頑張れ、小さなチーム!』と言っているが、率直に言って、誰が気にするだろうか? W杯はフランス杯ではない。W杯はエリート主義のためのものだ」と持論を展開した。

 今大会は商業色がより一層強まったとの指摘もある。海外の著名人はレベルの低下に不満を示しているようだ。