【メキシコ・モンテレイ20日(日本時間21日)発】日本代表は、北中米W杯1次リーグF組第2戦でチュニジアに4―0で大勝した。FW上田綺世(27=フェイエノールト)の2得点など計4ゴールは日本のW杯史上最多。W杯通算1000試合目の節目で快記録を達成した。日本はスウェーデンとの最終戦(25日=同26日、米国・ダラス)に勝つか引き分けで1次リーグ突破が決定。他組の結果次第で試合前に突破が決まる可能性もある。日本を躍進へ導いた上田には、今夏の超名門移籍が急浮上した。
これぞエースだ。上田は1―0の前半31分、右足で強烈なミドルシュートを突き刺すと、3―0の後半38分には得意のヘッドで追加点。さらにMF伊東純也(ゲンク)のチーム3点目もアシストした。「今まで自分が決めてきたゴールとは喜びも、達成感も、自分が背負ってきたものという意味でも全く違う」と喜びを爆発させた。
前回カタールW杯は1次リーグ第2戦のコスタリカ戦で前半45分のみの出場で無得点。見事リベンジに成功したストライカーは「4年前に感じた悔しさは同じ場所でしか拭えないと思っていた」と胸を張った。
私生活では4月に第1子となる女児が誕生し「僕の一番の原動力は家族」と笑顔。MF本田圭佑のW杯通算4得点を視野に入れ、このまま勝ち進めば日本人初の得点王も射程圏だ。
そして日本最強ストライカーとして、さらなる高みへ進みそうだ。法大サッカー部時代に指導した、同部元監督の長山一也氏(現FC・ISE―SHIMA監督)は、味方を生かして自らも得点を取れるように進化した今の上田をこう評す。「ポストプレーをしながら裏抜けをできるようになれば、つかみどころがないというか、脅威になるストライカーですよね」。さらに「でもそこにも満足しないのが綺世。(昨年の)秋に話したときにも、夏に5大リーグに行きたいということも明確に言っていたし、行ってくれると期待しています」と上田が貪欲にステップアップを狙っていることを明かす。
上田を巡ってはすでに、トットナム、アストンビラ、エバートン、リーズ、ブレントフォードなどプレミアリーグ勢から関心が寄せられているが、W杯での大活躍で超名門も動き出した。
米メディア「セディ・スポーツ」は「マンチェスター・ユナイテッドが、多忙なシーズンを前にストライカーの選択肢を検討している。有力候補として名前が挙がっているのが、世界的な舞台で注目を集めている上田綺世だ」とかつてMF香川真司(現C大阪)も所属したスター軍団がリストアップしたと報じた。
名門が上田に白羽の矢を立てた理由について同メディアは「クラブレベルで高い得点力を発揮し、今回のW杯でもその得点感覚を発揮している。チュニジアに4―0で勝利した試合では2得点1アシストを記録し、その実力を改めて証明した。こうした活躍により、即戦力と長期的なポテンシャルの両方を求めるトップクラブにとって、上田は魅力的な選択肢となっている」と説明する。
超ビッグクラブゆえにこれまで多くの選手が重圧から結果を残せなかったが、その点も心配無用と強調。「彼は天性のフィニッシャーだ。W杯での活躍は国際舞台のプレッシャーに適応し、最も重要な場面で結果を出せる選手であることを示しており、彼の評価を裏付けるものとなっている」
森保ジャパンの快進撃とともに、上田の株も青天井だ。












