鬼門突破のキーマンを大絶賛だ。森保ジャパンは北中米W杯1次リーグF組第2戦(20日=日本時間21日、メキシコ・モンテレイ)でチュニジアに4―0で勝ち、今大会初勝利を挙げた。
勝ち点を4として決勝トーナメント進出に大きく近づいた中、元日本代表FW武田修宏氏(59=本紙評論家)は勝利のポイントにMF鎌田大地(29=クリスタルパレス)とFW上田綺世(27=フェイエノールト)の名前を挙げた。
W杯過去7大会で1勝(3分け3敗)しか挙げていない〝鬼門〟の第2戦を突破した。武田氏は「鬼門と言われているように難しい試合だったけど、森保(一)監督の戦略もあってチームとして準備できた。引いた相手を崩すため、冨安(健洋=アヤックス)や田中(碧=リーズ)が効果的な縦パスを入れたり、チームコンセプトのパスをつなぎながらの攻めも良かった」と振り返った。
主力選手のMF久保建英(レアル・ソシエダード)が左ヒザの負傷で欠場する中、シャドーには守備的MFの鎌田を起用した。「勝っているときはメンバーを変えないのがセオリーなので森保監督はシャドーの選手起用を迷ったと思うけど、鎌田を選択した。彼はDFとMFの間に入ってタメやギャップをつくっていたし、うまくやれていた。ゴールも取ったしね」と奮闘をたたえた。
そして2ゴールをマークした上田については屈辱が原動力になったという。「4年前(カタールW杯)は無得点だったけど、オランダリーグで25得点を挙げて今大会でリベンジを果たしたいと思っていたと思う。でも初戦で、点を取らなければいけない状況なのに塩貝(健人=ボルフスブルク)に交代させられた。しかも同点ゴールを決めたのは小川(航基=NECナイメヘン、記録は鎌田)だからね。同じストライカーとして上田の悔しいという気持ちはよくわかる」
武田氏は「こうした背景があった中で、2ゴールを決めたのは上田の意地だよ。試合後、上田はゴールシーンについてパスを出す気はなく、伊東純也(ゲンク)を『おとりにした』とか言っていたけど、どうしても自分がゴールしなきゃいけないって決意していたからだろうね。そこで、しっかりと決めたのはさすがだし『おめでとう』と言いたい」という。
さらに「取るべき人が取ったのでチームの勢いが増すだろうね。日本のストライカー陣も刺激を受けたし、チーム内競争をレベルアップさせるから。塩貝は悔しそうな顔をしていたし、後藤(啓介=フライブルク)も同じ気持ちじゃないかな。上田の得点は今後に好影響を与えるのは間違いないし、こうした状況がチームを強くするんだよ」と指摘した。
森保ジャパンは第3戦(25日=同26日)でスウェーデンと対戦する。FWアレクサンダー・イサク(リバプール)とFWビクトル・ギェケレシュ(アーセナル)の強力ストライカーは要警戒となる。元代表FWは「2人は強いんだけど、DF陣は穴もある。特に両サイドはもろいのでサイド攻撃かな。それとブロックをつくって堅守速攻を狙うのも有効になる。相手は攻守の切り替えが遅いから」と分析した。
最終戦は引き分け以上ならグループ2位以内での決勝トーナメント進出が決まる。武田氏が「もっと上を目指せると思う」と言うように、日本が〝究極目標〟を達成するためにも、必勝を願っていた。












