MLBで選手の報酬総額に上限を設ける「サラリーキャップ制」の導入が議論される中、ガーディアンズのマイク・チャーノフGMが発した言葉が注目されている。

 2023年オフにドジャースが大谷翔平投手(31)と10年総額7億ドル(約1015億円)のメガ契約を締結し、翌24年オフにはメッツがフアン・ソト外野手(27)と15年総額7億6500万ドル(約1147億円=同)で過去最大だった大谷の契約を更新。年俸が高騰する一方、市場が大きくない球団との格差は拡大の一途をたどっている。

 今年3月の推計では1位のメッツが3億5000万ドル(約560億円)を超え、2位はドジャースが3億2000万ドル超(約512億円)と算出され、最も低いのがガーディアンスの7000万ドル(約112億円)とされた。スター選手を次々と獲得するドジャースとは5倍近くの開きがあるが、ガーディアンズは5月を終えた時点で34勝27敗で貯金7を稼ぎ、ア・リーグ中地区の首位。昨年までの過去10年間で実に7度もポストシーズン進出を果たしている。

 米メディア「クラッチ・ポインツ」は31日(日本時間1日)、チャーノフGMが「MLBネットワークラジオ」に出演した際の発言に着目。その中でチャーノフGMは「経済システムがどうであれ、我々は勝つ方法を見つけなければならない。言い訳はしない」とピシャリ。「我々の年俸総額は7000万ドル台だが、3億7000万ドル台(メッツ)もの総年俸を持つチームも存在する」と言い「(ドジャースの)先発投手の年俸は7000万ドルだ。それに対して我々のチーム全体の総年俸はそれくらいしかない。だけど、我々は言い訳はしない」と胸を張った。

 もちろん、財政力を強みに戦力を整えるやり方も一つの方策。しかし、全球団が同じような手法をとれるわけではない。チャーノフGMは「確かに難しいことではあるが、どんなシステムであれ、我々は乗り越える方法を見つけなければならない」と燃えている。

 こうした姿勢を、同メディアは「ガーディアンズは若手選手の育成で素晴らしい成果をあげてきた。トラビス・バザナのような将来のスター選手をドラフトで獲得するにせよ、即戦力となる選手を獲得するにせよ、ガーディアンズはビッグマーケットのチームよりも低い年俸にもかかわらず、勝利への道を見いだしている」と評価した。

 大物選手の獲得競争では条件面で不利となるが、置かれた立場の中で結果を残す方法もないわけではないようだ。