ア・リーグ西地区最下位に沈んでいるエンゼルスの〝無気力プレー〟が波紋を呼んでいる。問題となっているのは0―4で敗れた28日(日本時間29日)の敵地タイガース戦でベテランDHのホルヘ・ソレア外野手(34)が見せた怠慢な走塁だ。

 0―1で1点を追う2回無死からソレアは左前打で出塁。続くメックラーが二塁正面へゴロを放つと、一走のソレアは即座にアウトを確信したのか、力を抜いて歩くように速度を緩めた。すると二塁手はゴロをいったんファンブル。ソレアは慌てて走り始めたが、時すでに遅しで二塁で封殺された。

 このプレーはSNSで拡散され、ファンは「典型的なエンゼルスの野球」「恥ずかしい」「モレノ(オーナー)の『勝つことは優先じゃない』という考え方がダッグアウトやベースコースまでまん延している」「マイク・トラウトは何年耐えてるんだ…」と失望の声で埋め尽くされた。

 一方、地元紙「カリフォルニア・ポスト」も「ホルヘ・ソレアの情けないプレーでエンゼルスの悪夢のようなシーズンは新たなどん底に落ちた」と大々的に取り上げた。

 試合後、カート・スズキ監督はソレアの走塁について「知っているよ。彼は何かと戦っている」と意味不明のコメントを残したことを指摘し「モレノ体制下で長年才能ある選手を失い、無駄にしてきたことに憤慨するファンにとって、ソレアの不振とそれを正すことも、鼓舞することも、ましてや説明することもできないスズキ監督の無能さは、責任感も方向性も危機感も欠如した球団の象徴と言えるだろう」とバッサリと切り捨てた。