〝鉄人〟小橋建太(59)の完全プロデュース興行「Fortune Dream 11」(16日、東京・後楽園ホール)で、小橋と新日本プロレス・棚橋弘至社長(49)のスペシャルトークバトルが開催された。

 プロレス界で数々の伝説を築いてきた2人だが、実際にリングで戦ったのは2003年11月30日ノア札幌大会での小橋、本田多聞組vs棚橋、永田裕志組のGHCタッグ戦でたった1度きり。非常にレアな顔合わせとなった。

 1月4日の東京ドーム大会で引退したばかりの棚橋について、小橋は「今年引退したけど、昨年活躍して引退の前の年に敢闘賞。本当に実力を持った選手」と昨年度のプロレス大賞で敢闘賞を受賞したことをたたえた。高校生の頃から小橋のファンだった棚橋は、思い出の試合として1993年8月31日の全日本プロレス豊橋大会で行われた小橋vsスティーブ・ウィリアムスの一戦を挙げ、ウィリアムスの殺人バックドロップを受けた小橋に衝撃を受けたという。

 小橋によると「頭のテッペンで受け身をとった。当時は2階から落とされても受け身をとる自信があった」と豪語。すさまじいプライドがあったことを明かした。

 唯一の対戦に関しては「小橋さんの逆水平チョップに一発で吹っ飛んだ。僕の中に高校生の自分がいて『小橋のチョップをくらった』と」と、内心では憧れの人の得意技をくらって喜んでいたという。これに小橋は「だから笑っていたのか…」と納得の表情だ。一方の小橋は「棚橋くんは受け身がうまいなと。全日本(プロレス)的な感じがした」と感心すると、棚橋も「小橋さんから言われると、まんざらでもない」と胸を張ってみせた。

 お互いに練習熱心で知られる。小橋は「棚橋くんの体は群を抜いていたよ。お世辞じゃなくてね。あの頃、ね」と褒めると、引退間際には体形維持に苦労した棚橋は「あの頃…」と苦笑い。さらに小橋が「引退試合に呼んでくれなかった…」とゲスト登場の要請がなかったとポツリつぶやけば、観衆は棚橋に大ブーイングで、新日本社長は「小橋さん、呼んでよかったんですか」とまたまた苦笑いだった。

 それでも終盤に棚橋が「エアギター」を披露。小橋も求めに応じて何とエアギターに初挑戦し、2人で棚橋の得意パフォーマンスを演じてみせた。さらに棚橋が「この件について、オオハシさんはどう考えてますか?」とボケながら振ると、小橋は「コバシだよ!」とばっちり。本家アンジャッシュ・児嶋ばりの突っ込みで会場を大いに沸かせていた。