米国内で今季からMLBで導入された「自動ストライク・ボール判定チャレンジシステム」(ABS)についての議論が高まっている。
米メディア「アスレチック」は8日(日本時間9日)、「一部の審判は、ABSがファンにほぼ不可能な基準で自分たちを評価させる原因になっていると恐れている」との記事を配信した。
記事は「もちろん審判員たちはABS導入に同意しており、責任がないわけではない。それでも今季すでに注目を集めたCB・バックナー氏は1試合で6つの判定が覆った。またマイク・エスタブルック氏はヤンキースに対して5つの誤審をした」と現状、個人の誤審がクローズアップされているとした。
その一方で審判を擁護する声もあるという。「問題点の一つは、このシステムには緩衝地帯がないことだ。つまり、わずか0・01インチ(約0・025センチ)の差でストライクを見逃した審判には、一切の猶予が与えられない。その判定はボールとなり、投球がストライクゾーンから6インチ(約15・2センチ)外れた場合と同じ結果となる」と審判サイドの厳しさを指摘した。
審判が緊張感を持って臨んでいることは数字に現れている。「新たなゾーンへの適応が進む中、審判員たちは史上最高の正確さをグループとして発揮しており、昨シーズンの記録をさらに上回り、今シーズン(4月7日時点)の正しい投球判定率は93・5%に達している。これは2025年の同試合数における判定率(92・7%)を0・8%上回っている。また、最も際どい投球、つまりチャレンジの対象となった投球においても、審判員の判定がほぼ半数(46・2%)で正しかった」という。
オリオールズの右腕で長年先発を務めてきたクリス・バシットも審判を擁護。「人々は、プレートから少しずれただけで、『なんてことだ、あの判定を見逃したなんて信じられない』と言う。定規を持ってきて、どれだけずれたか確認してみてくれ。ほんのわずかの差だ」と現在の審判員をかばった。











