新日本プロレス29日佐賀大会でIWGPジュニアヘビー級王者のDOUKI(10万34)に挑むタイガーマスクが、〝最後の挑戦〟に秘める思いを明かした。7月7日後楽園大会での引退を控える中、2010年5月以来実に約16年ぶりとなる同王座戦線出撃が決定。黄金の虎の決意とは――。

 昨年10月にDOUKIが王者となって以降、IWGPジュニア王座戦線は極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の反則が横行し荒れ果てている。2日後楽園大会で挑戦表明したタイガーは「ヘビーも含めてなんだけど『タイトルマッチってそういうものじゃないだろう』ってずっと思っていたので。最近は『今さら俺が出て行っても…』って、どこか線を引いてしまっていたんだけど、こればっかりはね。おかしいものはおかしいだろ、何で俺、遠慮してたのかなって」と真意を説明。引退直前だからこそ吹っ切れて行動に移せた側面もあるという。

 同王座挑戦は実に約16年ぶり。初代タイガーマスク直系の弟子として、伝統のストロングスタイルでH.O.T打倒を誓う。「ケガもなく痛めている箇所もない時と比べたら、今はもう痛いところだらけだし、その時のような動きができるかは分からない。ただ自分が佐山(聡)さんから教わって培ってきたものは出せるから。今ここのリングで必要なもの、殺伐としたものを出していきたい。僕はもともとシューティング育ちで、タイガーマスクとスーパータイガーを融合させた選手が4代目というものをやりたかった。最後の最後にそれを出して、バチバチ行けばいいのかなって思ってる」と言い切った。

 初代虎はパーキンソン病やメニエール病を患い現在も闘病中だ。タイガーは「本来であれば僕は最後、先生(佐山)と試合をして終われたら最高だなって思ってたんです。それができなくなってしまったのは分かるけど、先生は僕が引退した後、復活すると言っているので。先生だったら必ず克服してくれると思ってます」と胸中を告白。「ストロングスタイルプロレスに出て、刺激を与えられてるのかなというのもあるんだけどね。やはりそこは先生の弟子として、自分のファイトで『俺もできるな』って先生が感じてくれたら一番いいですね」と、師匠にささぐベルト奪取を誓った。

 引退まで残り約3か月。誇り高き虎は、最後まで今を戦い走り去る。