日本ハムは2日のロッテ戦(エスコン)に7―1で快勝し、今季初のカード勝ち越しを決めた。初回に野村が2号ソロ、2回には奈良間の1号2ラン、6回にも清水優の1号2ランも飛び出し、打線が序盤から主導権を握った。これでチーム本塁打は開幕6試合で16本に到達。記録的なペースで量産を続ける打線が、開幕カード3連敗の重苦しさを一気に吹き飛ばしつつある。
その空中戦の中心に、フランミル・レイエス外野手(30)がいることも見逃せない。来日3年目の長距離砲は昨季32本塁打、90打点で本塁打王と打点王の2冠を獲得。今季もすでに2本塁打を放っており、この16発ラッシュの一角を担ってきた。だからこそ、ベンチが神経をとがらせているのが左かかとの状態だ。
レイエスは2日のロッテ戦で試合出場を回避したが、もともと来日1年目から体重130キロ超の巨体を支える両足かかとに不安を抱えている。平常時は問題なく動けても全力疾走や連戦による疲労の蓄積で一気に症状が強まるだけに、首脳陣も軽くは見ていない。
実際、1日のロッテ戦では「3番・指名打者」で先発しながら、6回に代打を送られて途中交代となった。もっとも、現時点で長期離脱ムードが一気に強まっているわけではない。2日の試合後、新庄剛志監督(54)はレイエスの欠場について「そんな重傷じゃないです」と説明。その上で「もう明日は大丈夫じゃないですか。でも、そんな無理はさせたくないし」と続けた。3日のオリックス戦で復帰できる可能性もにじませつつ、慎重に見極める考えを明確にした形だ。
ただ、周囲が警戒を緩めないのは、レイエスが弱音を吐かない性格だからである。あるチーム関係者も「モーレは周囲に心配をかけまいとするタイプ。少し休みたいと自分から言う選手ではないので、そこは逆に気をつけないといけない」と気をもむ。実際、2日の試合前練習でも本人は普段通りに打撃練習をこなし、快音を響かせていた。
救いなのは、レイエスを欠いても打線が機能したことだろう。新庄監督も「モーレがいなくてもこんだけ打つんですから」と振り返り、スタメン争いの活性化にも目を向けた。だが、開幕6試合16本塁打という破壊力の中には、当然ながらレイエスの2発も含まれている。必要不可欠な存在に〝万が一〟の事態が生じれば一大事だけに今から細心かつ慎重な扱いを施す。いずれにせよ、優良助っ人の状態には注視が求められそうだ。












