今季からMLBに導入された「ABSチャレンジ」で球審による〝ジャッジミス〟が大量に発覚し、ファンによる解雇運動が勃発する大騒動となっている。
引き金となったのは28日(日本時間29日)のレッズ―レッドソックス戦。球審を務めたCB・バックナー審判員によるボールとストライクの判定に対し、両チームから合計8度も自動判定システムによるチャレンジが行われた。そのうち6度も判定が覆り、誤審が明るみに出た。
さらに、この試合ではレッドソックスの右打者、ストーリーが8回の打席でハーフスイングを「スイング」と判定されて空振り三振。一塁塁審に確認しなかったバックナー審判員にストーリーがヒートアップし、割って入ったコーラ監督が「退場」を宣告される事態にもなっていた。
こうした状況から一夜明けた29日(同30日)にはファンが相次いで怒りの声を上げ、米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は「チームにチャレンジ権が残っていれば、この判定も覆っていたかもしれない」とし「一塁塁審に確認していれば、この問題は解決していたはずだ。しかし、バックナーは無視することを選んだ」と指摘した。
そして、SNS上などにはバックナー審判員への不満が渦巻き「CBは無知か、意図的に野球の公正さを台なしにしようとしている」「審判としてまったくの笑い者だ」「ボールもストライクも判定できないし、スイングの判定もできない。こんな状態でなぜまだ仕事を続けられるのか」「なぜ今でもMLBに雇われているのか? 誰か説明してくれないか? 何年も前から笑い者になっているのに」といった抗議の声も伝えた。
また、同メディアは米スポーツ専門局「ESPN」が過去に実施した「MLB最悪の審判員」に関するアンケート調査で、バックナー審判員が3度(2003、06、10年)選ばれた事実を挙げ「ベテラン審判であるにもかかわらず、ワールドシリーズでの審判経験が一度もない珍しい経歴がファンの批判を裏付けている」とも伝えた。
昨年8月には大谷翔平投手(31=ドジャース)もバックナー審判員の判定に打席で不服そうな表情を浮かべたことがあった。最新機器で白日の下にさらされた現実により、しばらく余波は収まりそうもない。











