巨人の〝エース〟は開幕に間に合うのか。昨季2年連続で開幕投手を務めた戸郷翔征投手(25)の開幕ローテーション入りが、にわかに不透明となってきた。

 開幕投手の最有力候補だった山崎伊織投手(26)が19日に右肩のコンディション不良で故障班入り。これを受け、球団では1962年の城之内邦雄以来64年ぶりとなる新人開幕投手として、ドラフト1位・竹丸和幸投手(24=鷺宮製作所)が白羽の矢を立てられた。

 その新人左腕は20日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)で5回85球を投げ、3安打1失点と好投。2回に浅村のソロ本塁打を被弾して実戦連続イニング無失点こそ「14」で途切れたものの、順調な調整ぶりを示した。他にも先発候補には新外国人のウィットリー、ハワード、新加入の則本、さらに昨季日米通算200勝を達成した田中将らが控えており、開幕ローテーション争いは激しさを増している。

 一方の戸郷は、先月の那覇キャンプから投球フォームの修正に取り組んでいる。ただ、他球団関係者の一人は春季キャンプでの様子を踏まえ「昨年に比べると、ブルペン投球での必死さがあまり感じられなかった。則本や山崎の投球と比べても、気迫の面で差を感じた」と指摘した。

 さらに「メジャーなら結果が全てという面もあるが、日本では練習から首脳陣やチームメートに認められていく姿勢も求められる」と話し、右腕の〝ハングリー精神〟の変化を気にかけていた。

 前回登板となった18日のヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)では、5回5安打2失点。試合後、阿部慎之助監督(47)は「実績のあるピッチャーだから、いいところもあったけど、物足りなさも感じた」と奮起を促していた。

 開幕までにアピールできる場は、Gタウンで予定されている25日のイースタン・西武戦での登板が最後となる見込みだ。好投すれば開幕ローテーション6番手に滑り込む可能性は残されているが、現時点では確約された立場ではない。プロ8年目の右腕が、開幕直前に大きな正念場を迎えている。