ソフトバンクは20日の広島とのオープン戦(みずほペイペイ)に4―3で競り勝った。投げては開幕投手を務める上沢が3回途中2失点。打っては首痛から5試合ぶりに復帰した柳田悠岐外野手(37)が2安打を放つと、スタメン出場した笹川吉康外野手(23)から逆転の2点適時打が飛び出した。
WBCから帰ってきた周東、牧原大らもスタメンに名を連ねた一戦。そんな試合で、小久保監督が取材対応の場で「今日はね」と自ら切り出したのは、一見目立たないワンシーンだった。
「(第1打席の笹川)吉康のフォアボール。あれは非常に評価が高い。その後のタイムリーももちろんあったけど、今までなら絶対に振っていたところを我慢していたので。ああいうのをやってくれるとチャンスがもっと出てくる」。3回一死走者なしで打席に立った笹川はフルカウントから相手先発・床田の低めの誘い球のスライダーを見極めて出塁。この四球から好機が広がり、チームは同点に追いついた。
指揮官が適時打よりも評価した四球。そこにはそれまでとは別の若鷹の姿があった。2月終盤の対外試合から本塁打を放つなど持ち前のパワーを首脳陣に見せつけてきた背番号44だが、開幕が近づくに連れて相手バッテリーの変化球を低めに集める配球に苦戦。試合前時点で打率は1割台に落ち込み、三振数はチーム最多の「15」を記録した。
笹川は直近3試合、無安打なこともあり「数字が表示されるところを意識しすぎている部分があった」とコメント。「オープン戦は正直、打率とかはどうでもいい」と内容に改めて意識を向けた。それが、この日、指揮官が評価した四球へとつながった。
笹川は「オープン戦は正直、打率とかはどうでもいい」と語った。開幕まで残り2試合、指揮官が評価するようなアピールを、若鷹は増やすことができるか。












