ソフトバンクは10日の巨人とのオープン戦(宇部)に2―2で引き分けた。周東、近藤らWBC日本代表組が不在の今年のオープン戦。さらにこの日は柳田、山川、今宮といった主力組も不在で、まさに若手にとっては〝大アピールチャンス〟の一日だった。
だが、直近3試合で1得点の打線はこの日も2得点と爆発とはならず。そんな中で印象的な一本を放ったのが正捕手争いを繰り広げる渡辺陸捕手(25)だった。7回、二死二、三塁の状況で低めの変化球に食らいつき中越え二塁打。同点の2点適時打となった。
渡辺は5日のオープン戦でも途中出場ながら2打数2安打と躍動。ここまで少ない打席数ながらバットで存在感を放ってきたが、この日は重たいミスをしてしまった。同点打を放った直後、二塁走者の際に捕手からのけん制で走塁死。勝ち越しのチャンスを逸した。
試合後、この場面に自ら言及した小久保監督。その言葉には熱がこもっていた。「(前回も今回も)いい形でヒットを打って。でもあの走塁でマイナスなので。あれでは一軍に置いておけない。コーチ、俺の指導不足でもある。何回同じことをしているのかなという話は全員の前でした」。
「打てる捕手」を目指してオフから精力的に練習に取り組んできた背番号00。打席でいい内容を見せていただけに、指揮官の目にはその姿が余計にもったいなく映った。
ナインの前で行われた〝公開説教〟。そこには指揮官から若鷹全体への〝ゲキ〟が込められていた。層の厚いホークスにおいてレギュラーをつかむことは容易ではない。それだけに主力が不在の今の状況は選手にとって大きなチャンスだ。この期間でどんな姿を首脳陣に見せつけるのか。その重要性を示した。
「いいときは最大値化する、ダメなときは最小化する。いいときほどいい印象のまま、いいところをどんどんアピールして終わる。ちょっともったいない」。すべての若鷹に向けられたメッセージ。ナインはどのような姿で応えるか。














