長嶋茂雄さんの追悼展「長嶋茂雄 追悼展 ミスタージャイアンツ 不滅の背番号『3』」が18日、東京・日本橋高島屋S.C.本館8階ホールで開幕した。会場ではジャイアンツOBの原辰徳氏、斎藤雅樹氏、元木大介氏がトークイベントに登壇し、在りし日の長嶋さんを振り返った。

 原氏は「ミスター長嶋さんっていうのは、無邪気に野球少年だし、その中でとても大人だったし、あるいはお茶目な部分もある。そういう意味では、我々では測れないような人」と述懐。印象的なエピソードとして、優勝賞金を巡る一幕を紹介した。

 大会優勝時の分配金について「トーナメントで優勝したらチームが5000万円もらえる。そうすると1人頭、大体50万ぐらいになるだろうというふうな計算になる。長嶋さんは『いいか、今、勝とうじゃないか。チームが優勝したら1人こう(50万円)だ。今日の晩飯ぐらい食えるだろう!』っていうね(笑い)」。

 この発言に、元木氏は「あの時、全員が(長嶋)一茂さんの顔見ました。お前いつもそんなご飯食べてんのかって皆に言われてました」と振り返り、会場の笑いを誘った。

 長嶋さんの意表を付くような自由奔放な言動について原氏は「「でも、なぜかそういう言葉でもねチームが1つになるというね、そういうお力は持たれてましたね」と懐かしんだ。

 最後に原氏は来場者に向け、「長嶋さんの現役を知ってる人たちは写真を見て思い出がよぎると思うんですね。で、小さい子供たちは、おじいちゃんから聞いたとかお父さんから聞いたとかって言って連れられる子が多いと思う」と想像した上で、「こういう激動の時代の中でこういうスーパースターがいて、現在のプロ野球、WBCとかもあるんだよと。プロ野球のパイオニアであり、そして先駆者であるということを伝えてほしいなと思います。その中で子供たちも、憧れ、夢を持ちながら野球少年、野球少女が増えてくれればいいなという風に思いますね」と願いを込めた。

 追悼展は同会場で3月30日まで開催される。