〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンが、2月8日に急逝した安田忠夫さん(享年62)との思い出を振り返った。

〝借金王〟の愛称で親しまれた安田さんと、何かと縁深かったのがカシンだ。2008年10月には無職状態が続いていた安田さんに、実家が経営する養豚場(岩手・八幡平市)を職場として紹介するなど関わってきた。訃報にカシンは「信じられないですね」と首を振る。その上で「保険金のために死んだふりをしているだけだと思うんですよ。どこかで生きているはずです」と話した。

 最近は連絡を取っていなかったとして「引退試合の前に面倒をみてくれるっていう関係者がいたから、その人を紹介して、そこから俺は一切…。その時に電話番号も全て消したから」と明かす。安田さんの印象的なエピソードについては「若手の時、新日本の合宿所に借金の催促の電話がかかってきて、温厚な彼がブチ切れて『ねえもんはねえんだよ! 殺せよ!』って怒鳴ってたっていうのを覚えていますね。俺も昔、高校時代にそんなことあったなあ…。同級生に200円貸したのに返さないから催促したら逆ギレされたんだ」と遠くを見つめた。

自身の兄(右)を通じて安田忠夫さん(左)に職場を紹介するカシン(2008年)
自身の兄(右)を通じて安田忠夫さん(左)に職場を紹介するカシン(2008年)

 改めて安田さんとの関係を「親交が深くなったきっかけ? 深くないです。接近したきっかけ? 接近してないです。話すようになったきっかけ? 彼が新日本の合宿所に見学に来た時からですね。聞かれてもないのにずっとベラベラ一人でしゃべってましたから、はい」と明かす。

 養豚場の紹介については「当時いろいろあって、一回自然の中で働いてリフレッシュした方がいいんじゃないかなと思って紹介したんです。最初は真面目にやっていた。頑張りすぎて胃潰瘍で倒れるくらい。でも、その後だんだんサボり方を覚えてきて、最終的にクビになりました」と回顧。

 最後に「ご冥福を…、祈りたくないですね。本当に、死んでないような気がするんで」と天を仰ぐのだった。