新日本プロレスのミスターこと永田裕志(57)が、62歳で亡くなった元プロレスラーの安田忠夫さんからの意外すぎる〝熱血エール〟を明かした。
大相撲、総合格闘技でも活躍した安田さんは10日までに都内の自宅で亡くなっていたことが明らかになり、かつて所属していた新日本プロレスからも発表された。突然の訃報に永田は「本人は『いつ死んでもいい』なんて前からよく言ってたからね…。早いと思うし残念な気持ちはあるけど、やっさんがこれで幸せ(な人生)だったなら良かったのかもなという気もするんだよね」と複雑な心境を告白。「他人とトラブル起こして絶縁になってもまた誰か助けてくれる人がいる、捨てる神あれば拾う神ありみたいな生活をしていたからね。人間力というか、不思議な魅力のある人だったよ」と故人をしのんだ。
安田さんは2001年には師匠のアントニオ猪木さんに見出されて、総合格闘技でその才能が開花。同年大みそかの「INOKI BOM―BA―YE 2001」のメインイベントでK-1ファイターのジェロム・レ・バンナから大金星を挙げた試合は今もファンの間で語り継がれている。
それとは対照的に、永田は同大会でK―1ファイターのミルコ・クロコップにわずか21秒でKO負けを喫した。まさに明暗が分かれる結果となったのだが「やっさんがジェロム・レ・バンナに勝って国民的英雄になって、かたや俺はミルコ・クロコップにやられてさんざんな中、頻繁に連絡をくれたんだよね。柄にもなくやっさんが『新日本を一緒に盛り上げよう』って言ってくれて、それが力になったのはいい思い出だよ」と当時を振り返る。
永田は「俺も落ち込んでいるわけにいかなかったし、これから大量に辞めていく人がいるだろうって中だったから。救われたのもあるし、一人でいじけてる場合じゃないなって。あの時はやっさんが菩薩様に見えたよ…その気持ちは後の姿を見てすぐに消えたけど」と苦笑いするものの、安田の言葉に導かれるように、両者は02年4月の東京武道館大会で団体最高峰王座のIWGPヘビー級王座をかけて激突。永田が安田を破って同王座初戴冠を果たしている。
「向こうでも今ごろ猪木会長に怒られてるんじゃない? それで『しょうがねえな』って形で猪木会長から小遣いもらって、またギャンブルやってるのがある意味でやっさんの幸せなのかなって思いますよ。ご冥福をお祈りします」
文字通り波乱万丈な人生を歩んだ〝借金王〟は、多くの人々の記憶に残り続ける。














