韓国代表では追い風も、ドジャースでは逆風――。第6回WBCでベスト8進出を果たした韓国代表の金慧成(キム・ヘソン)内野手(27=ドジャース)に、そんな対照的な構図が浮かび上がってきた。
韓国は1次ラウンドC組最終戦(9日・東京ドーム)でオーストラリアを下して準々決勝進出。キム・ヘソンは負傷で同戦を欠場したものの、韓国メディアや同国通信社・聯合ニュースの報道では左手の状態は深刻ではなく、14日(日本時間同)のドミニカ共和国戦には出場可能との見方が強まっている。実際、MLB公式サイトの試合プレビューでも韓国をけん引する主力の一人として名前が挙げられている。
だが、所属先では話が少し違う。米メディア「トータル・プロスポーツ」が取り上げたのは、ドジャースのスプリングトレーニングで招待選手として加わったサンティアゴ・エスピナル内野手(31)の猛アピールだ。これまでブルージェイズ、レッズと渡り歩いたエスピナルは今春、打率とOPSでチーム上位の数字を残し、デーブ・ロバーツ監督(53)からも「開幕ロースターにいない姿が想像しにくい」と高評価を受けている。二塁、三塁、遊撃を守れる万能性もあり、開幕ベンチ入り争いで一気に存在感を高めている。
もちろん、キム・ヘソンの立場が直ちに消えるわけではない。報道では開幕ロースター入り自体は有力視されており、トミー・エドマン内野手(30)が右足首手術の影響で開幕に間に合わないこともあって、二塁の出場機会そのものは残されている。ただ、その空白を当然のように埋めるはずだった構図に、エスピナルという〝伏兵〟が割って入ってきた意味は小さくない。
韓国代表の中ではチームが準々決勝へ進む主力、一方のドジャースではなお競争の渦中。WBCの高揚感とは裏腹にキム・ヘソンは米国へ戻れば、もう一段シビアなサバイバルを戦うことになりそうだ。












