WBCの準々決勝・ベネズエラ戦(日本時間15日=ローンデポ・パーク)がいよいよ目前に迫った侍ジャパン。日本が誇るトップスター・大谷翔平(31=ドジャース)の活躍にも注目が集まる中、プロへの一歩を踏み出した古巣・日本ハムにドラフト2位で同期入団した「戦友」で、森本龍弥さん(31=19年引退)が秘話を交えながらエールを送った。

 ――戦友でもある大谷は世界を代表するスターになった。現在の活躍をどう見ているか

 森本 シンプルに、やっぱり自分たちの「誇り」ですよね。日本国民全員が思ってることでしょうけど、朝起きてテレビをつけて「大谷がホームラン打ちました!」ってニュースを見るとやっぱり元気が出る。「仕事行くのしんどいなあ」って時も「よっしゃ、やったろ!」てなる。自分だけじゃないと思いますけど、毎日翔平に励まされ続けてるんだなって思います。

 ――今でも連絡は取ったりするのか

 森本 同期LINEもまだあるんですが、おそらくみんな気を遣って全く動いていない。仮に自分が連絡したあとに翔平が打てなかったりしたら「自分のせいかも…」てなっちゃう。それくらい翔平は繊細で厳しい世界で生きているから、自分たちもそれくらい気にしちゃう。

海をバックにジャンプする(左から)森本龍弥、大谷翔平、宇佐美塁大
海をバックにジャンプする(左から)森本龍弥、大谷翔平、宇佐美塁大

 ――当時を振り返って、印象的だった思い出などはあるか

 森本 野球の技術、パワーは言わずもがなですが、今でも思い出すのは、同期の宇佐美塁大(12年ドラフト4位)、翔平と3人で選手寮の近くの焼肉屋に行ったときのこと。初めてのキャンプを終えたばかりの春の時期だったと思います。ただ3人で焼肉を食っただけだったけど、週刊誌か何かに写真を撮られていて「大谷は何人前の肉を食った!」みたいな記事を書かれて…。自分は「大谷はこんなことでも記事になっちゃうんだ…」と驚いたけど、大谷は全く気にせず動じてない様子だったから、やっぱりスター選手はそういったところもタフなんだなと思いましたね。

 ――同期から見た大谷翔平の〝実像〟とは

 森本 本当にただ野球をすることが好きなんだろうなと思います。性格は本当に無邪気で、いい意味で子供の心のまま大人になった感じ。急に後ろから服を引っ張ってビローンと出させたり、しょうもないイタズラを仕掛けてきてはケタケタ笑ったりしてる、そんな奴です。正直、完璧すぎて欠点がない。「疲れたな」とか「しんどいな」って言葉も聞いたことがないし、完全無欠な人間。完璧すぎて隙が全く無いのが逆に欠点なのかな?て思うくらい(笑い)。

大谷翔平に「あとで一緒に食べようか」と誘う森本龍弥(2013年)
大谷翔平に「あとで一緒に食べようか」と誘う森本龍弥(2013年)

 ――そんな大谷に今伝えたいことは

 森本 栗山さんも言っていたけど、翔平にとっては今はまだまだ通過点に過ぎないと思う。誰も打ち破れない記録をどんどん作って欲しいし、20勝&80本塁打とかもできるんちゃうか?って本気で思います。WBCの連覇も決して簡単なことではないと思うけど、翔平ならやってのけちゃうんじゃないかなって。今となっては同期で現役なのは翔平だけ。まだまだこれからも野球を続けてほしいし、1年でも長くずっとずっと野球を続けてほしい。それでも何十年かあとにもし引退した時は、同期みんなで久しぶりに集まって、それぞれの家族も呼んだりして「同期会しような」と伝えたいですね。

現在は営業職として働く森本龍弥さん
現在は営業職として働く森本龍弥さん

☆森本龍也さん 兵庫県尼崎市出身。大谷翔平が1位指名された2012年ドラフトで2位指名され、高岡第一高から日本ハムに入団。2019年オフに引退すると、現在は一般企業の営業職として活躍中。