野球日本代表「侍ジャパン」は10日、1次ラウンドC組のチェコ戦(東京ドーム)に9―0の大勝を収めた。7回まで無得点だった打線は、8回に一挙9点を奪う猛攻。攻撃陣が2本塁打を含む集中打を見せ、米マイアミで行われる準々決勝に弾みをつけた。

「7番・中堅」で今大会初スタメンとなった周東佑京外野手(30=ソフトバンク)が輝きを放った。7回にWBC初安打となる内野安打を放つと、8回には直球を完璧に捉えて豪快な3ラン。試合後のインタビューでは「ホームランバッターのみなさんのように(確信的に)歩くことができず、すぐに返ってきちゃいました」とスタンドを沸かせた。

 7回には今大会3つ目の盗塁に成功。7日の韓国戦ではピンチの芽を摘む中堅守備で話題をさらった。そして、この日は成長著しい打力で猛アピール。打撃面の進化について「この3年間の取り組みが間違ってなかったと思いますし、足と守備だけじゃなくて、バットでも貢献できたというのは本当にうれしく思います」と語り、納得の表情を浮かべた。

 終盤の切り札的存在を担いつつ、主力級の実力であることを改めて証明した周東。世界一を知る男は「その場、その場の精いっぱいをしっかり出していきたい」と、まずは準々決勝を見据えた。