侍ジャパンは8日、WBC1次ラウンドC組のオーストラリア戦(東京ドーム)に4―3で勝利。吉田正尚外野手(32=レッドソックス)の逆転弾などでC組1位での準々決勝進出を決めた。

 この試合は天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまが観戦され、1966年11月の日米野球以来、59年4か月ぶりの天覧試合となった。試合前、井端監督は「本当にありがたことですし、ゲーム終了まで気を引き締め、日本らしい野球をしたい」と天覧試合への特別な思いを語った。

WBCの観戦に臨まれる天皇、皇后両陛下と愛子さま。右端は栗山英樹氏(読売新聞社提供)
WBCの観戦に臨まれる天皇、皇后両陛下と愛子さま。右端は栗山英樹氏(読売新聞社提供)

 だが、侍打線は序盤のチャンスをものにできずゼロ行進。4回には二死満塁で打席に大谷(ドジャース)を迎えたが二走・牧(DeNA)が捕手からのけん制でタッチアウトとなり、ドームはため息に包まれた。

 6回には守備の乱れから相手に先制点を献上した。一死二塁の場面で二走・ホワイトフィールドが三盗を狙うと若月(オリックス)が痛恨の三塁悪送球でホームインを許して0―1となった。

 だが7回、吉田が一振りでドームの空気を変えた。「重苦しい雰囲気でしたのでなんとか…。良かったです」。二死一塁からジャストミートした一撃は右翼席へ一直線。4番が放った〝天覧アーチ〟で侍ジャパンが2―1と逆転した。

 8回には代打・佐藤(阪神)の適時打と鈴木(カブス)の押し出し四球で2点を加えて4―1。9回に大勢(巨人)が2本のアーチを許したものの天覧試合を勝利で飾った。

 試合後、天皇、皇后両陛下と愛子さまが手を振って退場されるとドームは大きな拍手に包まれた。

「本当に今日は素晴らしい日だと思っていた。絶対勝たないといけないと思っていたので、本当に最後、みんなでつかんだ勝利だと思います。(準々決勝以降)マイアミでの厳しい戦いも続きますけれども、一戦必勝で、みんなで力を合わせてやっていきます」。お立ち台で語った日本の4番には、スタンドから大きな拍手と歓声が送られた。