地元紙カリフォルニア・ポスト(電子版)は4日(日本時間5日)にドジャースの佐々木朗希投手(24)の言葉をもとにしたディラン・ヘルナンデス記者の興味深い考察を掲載した。

 佐々木は3日(同4日)のガーディアンズとのオープン戦に先発し、初回に満塁弾を浴び、一死も取れずに降板。オープン戦特別ルールで2回に再登板し、2イニング打者6人を完璧に抑えた。初登板の2月25日のダイヤモンドバックス戦は2回途中3失点で降板している。

 同記者は「佐々木朗希の投球を観ると、頭の中でサイレンが鳴り響くでしょう。ゾーンから程遠い時もある。ストライクに投げる球の多くは、まるで『打て』と書かれたサインボードを掲げているかのようだ。自信がないように見える」と辛らつに書き出すも「彼の話を聞くと、開幕までに頼りになる先発投手になる姿を思い浮かべることができる」と続けた。

降板後、いろいろ言われる佐々木朗希(ロイター)
降板後、いろいろ言われる佐々木朗希(ロイター)

 一方、「ロバーツ監督はチームの5、6人の先発投手の一人となるのは確実と主張しているが、それは大きな賭けのように感じる」とも。

「佐々木は前回の登板では冬の間に練習してきたことを全て出し切ろうと意識しすぎて投球フォームが乱れてしまったと述べ、投球動作では下半身に意識を集中したと語った。ボールをリリースする感覚を例に挙げ、それがうまくいったと感じたと語った」

 佐々木はこの2年間、投球フォームが崩れて、悪い癖を修正するには「自分の一部になるまで練習しないといけないと思います」と練習の重要性を強調したという。

 その上で「今の僕に足りないのは成功体験です。メジャーリーグの環境で自分の投球スタイルを貫き、結果を出せるようになることが絶対に必要だと思っています」と意欲を示している。

「同時に、すぐに結果を出すことにあまりこだわりすぎない方がいいと思っています。たとえオープン戦で良い成績を残せなくても、キャリアを通して自信を与えてくれるスキルを身につけることが最優先だと思っています」

 同記者は最後、「ドジャースは彼が何を言っているのか分かっていると信じている。この速球投手が空論を吹聴しているわけではないと賭けているのだ」とまとめた。ドジャースの賭けが成功すればワールドシリーズ3連覇に近づくが…。