〝大谷フィーバー〟は早くも――。侍ジャパンが事前合宿を行う宮崎総合運動公園には連日、多くの野球ファンが詰めかけている。メイングラウンドのサンマリンスタジアム横に設けられたオフィシャルグッズショップも、熱気に包まれた。

 大型テントの下で運営されるショップでは、侍ジャパンのユニホームやタオル、キーホルダーに加え、WBCの大会公式グッズもずらり。子供から大人まで、店内は常に100人前後の買い物客でにぎわい、目当ての商品を手に取っては笑顔が広がる。

 人の波に反して、会計は驚くほどスムーズだ。混雑時でもレジ前に長蛇の列ができにくいのは、体制を大幅に強化しているからだという。「巨人の宮崎キャンプでも同じ場所でグッズショップを開いていましたが、その時よりもレジ数もスタッフも大幅に増員しました。最大40か所程度のレジが用意されているので回転はかなり速いです」(店舗スタッフ)。大盛況の店内でも、ノンストレスで買い物を楽しめる仕組みが整っていた。

 中でも目立つのが、大谷翔平投手(31=ドジャース)関連の人気だ。大谷は米アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースのキャンプに参加中で、侍ジャパンにはまだ合流していない。それでも店内には背番号「16」のユニホームが飾られ、足を止めて写真を撮るファンの姿が相次いだ。店舗スタッフも「大谷選手のグッズはコンスタントに売れ続けていますね」と反響の大きさを明かす。

 合宿地に漂う高揚感は、まだ「主役」が姿を見せる前から加速している。グッズを手にしたファンの期待が、サンマリンの空気をさらに押し上げていた。