テイラー・スウィフトのコンサートで数万人を殺害しようとした男が起訴された。オーストリア紙クローネン・ツァイトゥングが16日、報じた。

 ウィーン検察は16日、2024年8月にウィーンで予定されていたスウィフトのコンサートに対するテロ攻撃を計画したとして、テロ関連犯罪や組織犯罪への関与の罪で、21歳の男を起訴した。

 被告は、2023年5月から2024年8月の逮捕時まで、テロ犯罪の実行を目的とするテロ組織の一員として活動していたとされている。

 起訴状によれば、インターネット上で、いわゆる「イスラム国(IS)」によるテロで典型的に使用される、爆発物トリアセトン・トリペルオキシド(TATP)を基にした破片爆弾の製造方法を入手していた。

 さらに、他のISメンバーから爆発物の取り扱いについて指導を受け、関連する化学物質を購入し、すでに少量のTATPを製造していたとされる。

 また検察は、被告が違法な売人を通じて銃器や手榴弾を入手し、オーストリアへの持ち込みを手配しようと複数回試みたとも主張している。

 さらに、SNSで「不信心者」の殺害を呼びかける動画を投稿し、ISを称賛するプロパガンダ資料を拡散するなど、ISに積極的に関与していたとされる。

 オーストリア当局は、米中央情報局(CIA)および国際的パートナーからの情報提供により、犯人を逮捕し、攻撃を未然に防ぐことができたとしている。

 当時のCIA副長官のデビッド・S・コーエン氏によれば、テロ計画は数万人の殺害を目標としており、その中には米国市民も含まれていたという。