「ルフィ」グループのナンバー3に無期懲役の判決が下された。
ルフィなどと名乗り、広域強盗事件を指示した特殊詐欺グループ幹部の一人で、強盗致死などの罪に問われた藤田聖也被告(41)の裁判員裁判で、東京地裁は16日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。ルフィグループの幹部4人で、小島智信被告(48)=強盗致傷ほう助罪などで懲役20年、上告=に続き有罪判決が下された。
藤田被告は、フィリピンの入管施設「ビクタン収容所」内から、〝ボス格〟の渡辺優樹被告(41)と今村磨人被告(41)らと共謀し、2023年1月、東京都狛江市の住宅に闇バイトの実行役を宅配業者を装わせて侵入させ、住人の女性(90=当時)の腕時計などを奪い、外傷性ショックで死亡させた罪に問われていた。他にも19~23年にかけて、強盗事件や特殊詐欺事件に関与した。
藤田被告が犯行現場におらず、実行行為を直接していなくても、犯罪の中心的意思決定者であり、共謀共同正犯となったわけだ。
元警察関係者は「ルフィグループの広域強盗事件は当時、闇社会の間で〝発明〟と驚かせるほどの衝撃を与えました。海外からスマホで、SNSで使い捨ての実行役を無限に集め、確実に現金を奪うために住民や店員がいる時に押し入らせる。使い捨ての実行役だからこそできる粗暴で確実な方法です。多くの犯罪グループが模倣するようになりました」と指摘する。
狛江の事件では、実行役が強盗殺人を行った。戸苅左近裁判長は、藤田被告が積極的に暴行を指示していることから「実行役が持っていた道具を凶器として使うことは当然予測し得た」として、無期懲役判決を下した。
かつては「無期懲役なら十数年で出所できる」といわれたこともある。しかし、04年の刑法改正で有期刑の上限が30年に引き上げられたため、無期刑受刑者の仮釈放までの平均期間が長期化している。
法務省の「無期刑受刑者の推移」によると、22年の無期刑受刑者数1688人のうち仮釈放が認められたのは6人で、平均在所期間は45年3か月だった。
23年は1699人のうち仮釈放は8人で、平均在所期間は37年4か月。24年は1650人のうち仮釈放が認められたのは1人だけで、38年1か月服役した。
藤田被告は、スマホ一つで日本中を恐怖に陥れ、逆にスマホ一つで無期懲役となった。












