警察庁と警視庁は22日に特殊詐欺などの犯罪を繰り返す「匿流・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」取り締まりの強化を今年10月1日発足される新捜査体制を明らかにした。

 警視庁に「匿流対策本部」を設置し、警察庁と連携して指示役たちの中核を割り出す作業を進めるという。同対策本部には、中核摘発を目指す専従捜査チームを設けて、全国から捜査員を招集して来年春までに200人の体制とする。

「これまでの特殊詐欺対策本部を2倍以上、捜査員を数百人体制に増やし『トクリュウ対策本部』改組し格上げします。現在、6月の都議会への条例案提出に向けて準備を進めています。捜査の役割は情報分析、ターゲット選定、戦略立案など〝トクリュウ対策〟司令塔として大きな期待が持たれています」(警視庁関係者)

 SNSで集めた闇バイトなどを実行役にして、強盗や特殊詐欺、都心部の繁華街で違法行為などの犯罪に関与するトクリュウ。その犯罪手法は履歴が残らない通信アプリで連絡を取り合い、犯罪ごとにメンバーを入れ替わることから、実態把握が難しいとされる。

「現状、末端の実行役から支持役をたどっていく突き上げ捜査では首謀者の検挙につながりにくかった。10月に発足の新体制では警察庁に置かれる情報分析室が中心に、さまざまな捜査からトクリュウ中核にいるとみられる人物をターゲットに選びます。選定されたターゲットには専従捜査員が法令を駆使して、トップダウン型の集中取り締まりを行うと言います」(同関係者)

 トクリュウ捜査に向けての新体制は、グループの中核的な人物摘発と違法ビジネスモデル解体に向けて大きな期待が寄せられている。