高市早苗首相は19日、韓国訪問の出発前、首相官邸で報道陣の取材を受けた。自身の陣営が昨年10月の自民党総裁選でライバル候補を誹謗中傷する内容の動画を作成したとされる「週刊文春」報道について答えた。

 永田町関係者によると、高市首相は報道陣に「国会の答弁(11日)で総理は動画の作成に関わったとされる男性について『私自身も秘書も面識はない』というふうに答弁されました。一方で、男性が昨日(18日)、ユーチューブの動画の方で、秘書とのやり取りしていて実施していたと述べていました。総理の答弁と男性の発言の整合性についてどのようにお考えでしょうか」と質問を受けた。

 高市首相は「(男性と)お会いしたことはない。私自身も秘書もお会いしたことのない方でございます。お名前も確認をいたしました。答弁の整合性というのはしっかりあると思います」と主張した。

 さらに「(面会では)オンラインはやりとりがあったということでしょうか」との問いには「それはちょっと私に聞かれてもわかりませんれども、他候補を誹謗中傷するですとか、そういったことについて私どもの事務所から発信をしたり、動画を作成したりということは一切ございません」と強調した。

 自民党内では高市首相のネガキャン動画疑惑をどう受け止めたか。

「高市総理は『男性と会ったことはない』と参院決算委員会の答弁と同様に否定した。普通、党幹部の方たちに限らず、政治家なら初対面の相手と話すときに名刺交換を行うものだ。高市総理もそういう点はきちっとされている方だと思う。告発した男性はユーチューブ番組のなかで秘書の名刺を示せば、やり取りを行った証拠として違った受け止めができるが…」と自民党議員は指摘した。

 一方、立憲民主党の蓮舫氏はこの日、自身X(旧ツイッター)を更新。高市首相が記者の取材を受ける動画を添付し「一方的な整合性はある、と主張される高市総理。『私に聞かれてもわかりません』と話されていますが、高市総理に聞くべき疑惑です。選挙の公平性が歪められたのかどうか、総理総裁の陣営が民主主義の根幹を揺らがしたのかどうかが問われています」とポストした。