元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏と、米国政治にくわしい中林美恵子・早稲田大教授が15日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談で話し合われたとみられる「台湾問題」についてコメントした。
中国外務省によると、会談で習氏は、米側が台湾問題で対応を誤れば「中米関係全体を非常に危険な状況に追い込む」ことになると警告した。同席していたルビオ米国務長官は米国のテレビ局の取材に「米国の台湾問題に関する政策は変わっていない」と述べ、譲歩しない姿勢を示した。台湾への武器売却は主要議題にならなかったとした。
中林氏は「トランプ大統領がいろいろなビジネスディールを中国からオファーされて、うれしくなってしまって、台湾の独立を『支持しない』という言葉から『反対する』に変えてほしいという中国の目論(もくろ)みに『イエス』と言ってしまうのではないかという心配があった」と分析。「ですが、そこは何とか現状維持をするということで、トランプ大統領は踏みとどまったようですから、ひとまずは日本にとっても喉元をちょっと熱いものが通り過ぎたというところ。ただし今後、何回も2人は会うということですから、完全に安心してしまうわけにはいかない」と指摘した。
武田氏は台湾の反応について「現地の報道をずっと見ていますと、トランプさんが今回何も言わなかったってことは、逆に『台湾に対する関与の度合いが減ったんじゃないか』『われわれを無視しようとしているんじゃないか』とややがっかりしているという人もいれば、『トランプさんが変なこと言わなくて良かったね』という安堵の声もあります」と解説。
続けて「ただね、一点だけ言っておくと」と切り出し、「トランプさんも中国にいる間は何にも言わないっていうぐらい神経質な問題なんです、台湾問題は。それを高市総理は去年の11月に存立危機事態の発言で言ってしまった。世界最高の権力者であるトランプさんでさえ黙るような問題について、高市さんは言ってしまった。だから中国側が怒ったんだっていう視点は、日本としては忘れちゃいけない」と私見を述べた。












