スーパースター軍団の春季キャンプで、静かに〝筋肉〟が話題をさらっている。米紙「ニューヨーク・ポスト」は、ドジャースのギャビン・ストーン投手(27)とリバー・ライアン投手(27)の右腕2人に注目。ともに手術からの再出発を「増量」による肉体改造で支え、失われた時間を取り戻そうとしているという。

 象徴的だったのがストーンだ。実戦形式のライブBPで大谷翔平投手(31)を三振に仕留め、球団幹部をうならせたと同紙は伝えている。現役時代にレイズで投手としても活躍した経験を持つブランドン・ゴームズGM(41)も、速球の質やチェンジアップの手応えを口にし「いい一日だった」と高く評価したという。 

 ストーンは2024年に11勝5敗、防御率3・53(25先発)と飛躍したが、肩の手術で25年を棒に振った。それまで細身だった体はリハビリの過程で約15ポンド(約6・8キロ)増え、投球の出力を押し上げたとされる。

ブルペンで見違える投球を見せているドジャース右腕・ライアン(ロイター)
ブルペンで見違える投球を見せているドジャース右腕・ライアン(ロイター)

 一方のライアンは、トミー・ジョン手術で止まった時計を「馬力」で巻き戻す。オフの増量で球速が90マイル(約145キロ)後半から100マイル(約161キロ)に届く帯域へ入り、同紙も「7球種の組み合わせに迫力が増した」と評している。

 ライアンは22年にパドレス傘下からトレードで獲得された逸材で、メジャーデビューを果たした24年は4先発で防御率1・33を残していた。健康さえ戻ればローテの「もう1枚」どころか、短期決戦で起用幅を広げるカードになり得る。

 大谷の本格的な二刀流復帰をにらみ、先発陣の運用が一層繊細になる26年。勝ち星を積むのは大物だけではない。帝国の春は、復活にかける27歳右腕コンビの体づくりから沸騰している。