来月開催の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の事前合宿が14日、宮崎・ひなたサンマリンスタジアムで始まった。
初日となったこの日は、巨人OBでヤンキースGM付特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(51)がチームを激励。代表の指揮を執る井端弘和監督(50)は「すごくありがたい。向こう(メジャー)でもやられていた方だし、実績十分の方が来てくださったのはありがたい」と頰を緩ませつつ「向こうに行きたい選手もいると思うし、アドバイスを求めている人もいた。生かしてほしい」と〝ゴジラ招聘〟の意義を強調した。
2023年10月に始動した井端ジャパン。WBC2連覇の重責を託された指揮官は就任直後から松井氏にオファーをかけていた。この日、松井氏は「どこかのタイミングでって話はされていたが、なかなかタイミングが合わなかった。私自身はジャパンのユニホームを着てプレーする機会がなかったので、オファーを出していただいて光栄」と感謝。井端監督との3年越しの約束を果たせた喜びを語った。
高校時代に甲子園で対戦した時(1992年センバツ、星稜 vs 堀越)からの旧知の仲だ。この日の松井氏の立ち位置が2人の絆の深さを物語っていた。練習中、松井氏がグラウンドに姿を現したのは、打撃練習を見守った1時間半。その間、打撃ケージ裏で選手とあいさつ程度の言葉を交わす場面はあったが、井端監督の真横に1時間超立ち続けた。
会話の内容について、井端監督は「向こうの野球の印象やいろんな選手のタイプを聞きながら」と明かしたが、松井氏は報道陣に探りを入れられても最後まで「最近はすぐ忘れるんですよ…ほんとに」とはぐらかし続け、多くを語らなかった。
大会連覇を多くの野球ファン、国民が期待している。期待値が高ければ高いほど、代表監督にのしかかる重圧は計り知れない。ここからは孤独で、神経をすり減らす戦いの連続だ。合宿初日、旧友のそばから離れない姿に〝ゴジラの優しさ〟があふれていた。












