ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートアイスダンス・フリーダンス(11日=日本時間12日、ミラノ・アイススケートアリーナ)で、ロランス・フルニエボードリ、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が合計225・82点をマークして金メダルを獲得した。しかし採点に不正があったとして、僅差で銀メダルとなったマディソン・チョック、エバン・ベーツ組の地元米国で大きな波紋を呼んでいる。

〝フルシゼ〟は結成わずか1年目での戴冠。優勝候補の筆頭と目された〝チョクベイ〟は合計224・39点で、わずかな差の大接戦だった。

僅差で銀メダルとなった米国のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(ロイター)
僅差で銀メダルとなった米国のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(ロイター)

 しかし、勝負を決するフリーダンスで〝疑惑の採点〟があったとして米国で大論争となっている。米誌「ニューズウィーク」は「大スキャンダルが浮上した」とした上で、こう続ける。「チョークとベーツはローリング・ストーンズのペイント・イット・ブラックに合わせてほぼ完璧に演技を披露したが、フランス人デュオはパフォーマンス中にいくつかミスを犯した。しかしミスがあったにもかかわらず、フランス人の審査員はアメリカよりも8点近く高い点数を与えた。実際に、9人の審査員のうち5人がチョックとベイツを支持していたにもかかわらず、彼らは1・43点差で金メダルを逃した。フランス人審査員の採点表は明らかに異常値であり、最終的にボードリとシゼロンの得点が他の審査員の得点をわずかに上回る結果となった」と経緯を説明。フランス人審査員の〝フルシゼ〟ペアに〝異常〟な高得点を付けたことで、逆転したというわけだ。

 不正採点疑惑として米国では物議を醸しており、ネット上で嘆願書の署名が始める事態に発展。「国際オリンピック委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)は、冬季オリンピックにおけるすべての審査が公平かつ厳密なものとなるよう、断固たる措置を講じなければならない。問題となっているアイスダンス競技の審査プロセスについて、独立した調査を開始することが不可欠である」と第三者機関による事態の解明を求める嘆願書となっている。

 米メディア「ボアードパンダ」も「アイスダンス競技で審査スキャンダルが勃発した」と報道。「大きな採点論争が勃発した。ファンは、フランス人審査員がフランスチームに大幅に高い点数をつけたとして極端な偏見があると非難した。イタリアのスケーター、マルコ・ファブリも、最終結果に疑問を投げかけた。ネット上では反発が爆発し、調査を求める嘆願書が提出された」と各方面に波紋が広がっている様子を伝えた。

 フィギュアスケートで一大スキャンダルとなるのか、事態の行方に注目が集まる。