異競技で得た学びとは――。ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体(ミラノ・アイススケートアリーナ)が6日に開幕し、日本は計23点で2位発進。ペアショートプログラム(SP)では〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)、木原龍一(33=ともに木下グループ)が、世界歴代3位の82・84点で10点を獲得した。2度目の五輪となる三浦は、小学校時代に空手でメンタル面を強化。故郷の兵庫・宝塚市で活動する「龍舞会」の味地淳夫代表が当時の様子を明かした。
ガッツポーズまでシンクロする完璧な演技だった。冒頭の3回転ツイストリフトを皮切りに、息の合ったスピンやジャンプで観衆を魅了。大声援を力に変えた三浦は「ド緊張ではなく、いい緊張感。普段の試合とは変わらずに、周りもよく見えていた。私たちにとってすごくいい状態で臨めた」と手応えを口にした。
大舞台でも安定したパフォーマンスを発揮した三浦は「心を鍛えるために」と空手を小学4年時にスタート。身長は周りの子供よりひと回り小さかったものの、味地代表は「柔軟性、運動神経、ジャンプ力も優れていて、こちらがお手本を見せたら、すぐに対応できていた。空手の場合はジャンプしてキックする動作があるが、すぐにそういう技、回し蹴りなどが使えるようになっていた。形(かた)もすぐに覚えていたし、記憶力や頭も良かったと思う」と振り返った。
空手に取り組む以上、対戦相手と対峙する機会もある。日々の練習やスパーリング、試合を通じ、強い心が養われていった。「実際にキックを当てたり、顔にパンチを当てたりする。そういう戦いをするには勇気や強い心がないとできない」。最後には男子も混じった大会で準優勝を果たすまでの腕前に向上した。
その三浦はミッションを約2年でクリアしたため、空手を卒業した。味地代表は「運動神経もいいし、才能もあったので、空手でぐっと伸びていくことを期待していた」と苦笑いしつつも「体の軸が大事だし、足をきれいに伸ばすとか、フォームをきれいにつくる作業は空手も同じ。そういう意味では役に立てているのでは」と相乗効果を指摘した。
個人戦では日本ペア界史上初となるメダルが期待される。「本当にパーソナルベストを出すことができて、次の個人戦に、うまくつなげられる」と三浦。空手で培った精神力を武器に、新たな歴史を刻むことはできるか。












