【昭和~平成スター列伝】新日本プロレスのミスターこと永田裕志(57)が、復活したIWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)の最年長記録(天龍源一郎の49歳10か月)更新という最大の目標に燃えている。団体の最高峰王座は再び伝統のベルトに回帰。かねて記録の大幅更新を公言していたミスターには願ったりの展開となった。
永田はすでに高山善廣、佐々木健介、武藤敬司、小島聡らに続きメジャー3団体のシングルグランドスラムを達成しており、全日本プロレスの看板・3冠ヘビー級王座の最年長記録(54歳9か月)も保持。野望が実現すればメジャー2団体の最年長記録保持という偉業達成となる。永田が3冠を奪取したのは2023年2月19日後楽園大会。王者は11歳年下のエース・宮原健斗だった。
「俺は若返っている――。新日本プロレスのミスターこと永田裕志(54)が新たな歴史を刻んだ。全日本プロレス19日の後楽園大会で3冠ヘビー級王者の宮原健斗(33)を破り王座奪取に成功した。宮原との3冠戦は互いのプライドが交錯する激闘となった。序盤から永田は王者の右腕に攻撃を集中し、中盤には白目式腕固めで捕獲。宮原からはエプロンでのパイルドライバーやブラックアウト(ヒザ蹴り)を受けるも、最後はリストクラッチ式エクスプロイダーで動きを止めてハイキック、岩石落としとつないで3カウントを奪った。これで5人目となる新日本、全日本、ノア3団体のシングル王座を巻く『グランドスラム』を達成した。天龍源一郎の持つ3冠王座最年長記録(52歳2か月)も大幅に更新。衰えを知らない充実の理由を『全日本に上がって若返っている。これは間違いない』と力説した。宮原からは『昭和のにおいがするプロレスは終わりを告げる』と挑発を受けていたが『いろいろ言われたおかげで“ナニクソ”っていう思いが生まれたよ。それでメンタル的に若返った。この試合に向けて20歳は若返った。だから俺はあと20年は現役を続けられると思う』と74歳までの現役続行を宣言した」(抜粋)
くしくも3冠王座もミスタープロレス・天龍の記録を抜いてのものだったところに因縁を感じる。IWGPの最年長記録は更新不可能ともされていたが、永田は「3冠の最年長は持っているけど、どっちにしてもIWGPは狙っていた。一つのモチベーションにはなる。3か月後には58歳になるわけだから」と再び野望を燃やしている。実際に57歳とは思えない肉体づくりとコンディショニングは驚異的だ。
永田は今回の王座分解を「世界ヘビーになったことで過去の歴代チャンピオンの名前が消えた部分もあったわけで。古きを訪ねて新しきを知るという姿勢は正しいと思う」と一連の流れを肯定した。新世代の台頭が進む新日本で昭和の逆襲が始まるか。 (敬称略)












