新日本プロレスのミスターこと永田裕志(57)が、IWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)復活を大歓迎した。IWGP世界ヘビー級王座の分解によって、団体の最高峰王座は再び伝統のベルトに回帰。同王座の最年長記録(天龍源一郎の49歳10か月)更新という最大の目標が復活して発奮する永田は〝あの男〟のIWGP実行委員就任も熱望した。

 永田は自身がプロデュースした18日の佐倉大会のメインで、東京五輪柔道100キロ級金メダルのNEVER無差別級王者・ウルフアロンと初共闘。ボルチン・オレッグ、矢野通と〝アスリートカルテット〟を結成し、EVIL&成田蓮&高橋裕二郎&ディック東郷組から勝利を収めた。

ウルフアロン(右)から握手を求められた永田裕志
ウルフアロン(右)から握手を求められた永田裕志

 試合後のリング上ではウルフから「柔道を引退して新日本に入団するにあたり、永田さんには多大なるご恩を感じています。同じリングの中で戦えて最高の気分です」と、プロレス転向のキッカケを与えたことを改めて感謝された。取材に応じた永田は「粋なこと言ってくれたね。うれしかったですよ」と笑みを浮かべつつ、将来的なウルフとの対戦にも意欲。「去年のオレッグみたいに『永田さんに恩返しがしたいです』と言って(NEVERの挑戦者に)指名してくれたら、いつでも出て行く準備はできてますよ。へっへへ」と言い切った。

 もっとも、今年も団体との契約を延長した最年長男の野望は「IWGP」の4文字で揺るがない。4日東京ドーム大会で新王者となった辻がベルトを分解したことで、最高峰王座は永田も2度戴冠した伝統のIWGPヘビーに戻った。「新世代の筆頭である辻が『歴史を消滅させるわけにはいかない』と言って、会社がのんだということは響いたんじゃない?(2021年3月から)世界ヘビーになったことで、ある意味で過去の歴代チャンピオンの名前が消えた部分もあったわけで。ふるきをたずねて新しきを知るという姿勢は素晴らしいと思いますよ」と一連の流れを肯定する。

 IWGPヘビーの復活で、過去に何度も口にしてきた最年長記録更新という現役最大の目標も同時に復活したことになる。「3冠ヘビーの最年長は(自分が)持ってるけどね。どっちにしてもIWGPは狙っていたけど、一つのモチベーションにはなるよ。3か月後には58になるわけだから」と目を輝かせた。

佐倉大会にも姿を見せた棚橋弘至社長
佐倉大会にも姿を見せた棚橋弘至社長

 24年7月にはIWGP実行委員への就任が発表されるも、選手契約の延長に伴って退任。そんな永田は、4日東京ドーム大会で引退した棚橋弘至社長の実行委員就任を熱望する。「髪もしっかり切ってサマになってるしね。いいんじゃないですか? ベルトを取って棚橋社長から渡されたい気持ちも強いしね。それはそれで夢があるじゃない」。

 ミスターと呼ばれて久しい大ベテランは、まだまだ夢とロマンを追い求めていく。