新日本プロレス2日の後楽園大会で、後藤洋央紀(46)が大岩陵平(27)とのシングル戦を制した。NEVER無差別級6人タッグ王座のV1戦(11日、大阪)に弾みをつけた後藤は、IWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)返り咲きに意欲。主力選手の離脱が相次ぐ団体において、大ベテランが再び高い壁となることの必要性を説いた。

 YOSHI―HASHI&ボルチン・オレッグとベルトを保持する後藤は、大阪決戦で大岩&ザック・セイバーJr.&ハートリー・ジャクソンとのV1戦を控えている。この日の大会では、両チームによるシングル3本勝負が実現。後藤革命(変型GTR)で大岩を退けると「このベルトをしっかり守り抜いて、そしてもう一度、新日本のトップに返り咲いてやるぞ」と高らかに宣言した。

 昨年2月にキャリア22年にして悲願の団体最高峰王座を獲得した。当時のIWGP世界ヘビー級王座は今年1月に辻によって分解され、現在は伝統のIWGPヘビー級が復活。両王座の歴史がつながれたため、第12代IWGP世界王者だった後藤は、第84代IWGPヘビー王者として認定されたのだが…。本紙の取材に後藤は「複雑としか言いようがないなって。巻いたことのないベルトの、第何代目王者になってるわけじゃないですか。それは俺としても実感が湧かないというか、ピンとこないですよね。だったらそのモヤモヤを払拭する手段は、もう一度あのベルトを巻くことかなと」と決意を新たにした。

 棚橋弘至の引退によって世代交代が進む一方で、主力選手の退団が相次いでおり、団体は激動の時代を迎えている。今年1月末にはEVILの退団が発表された。2015年11月の凱旋試合の相手を務めるなど縁が深かった後藤は「思い出はいろいろありますし、残念な気持ちはありますけど、俺は新日本を世界のどの団体よりもプレミアムな団体にしたいと思ってます。エブリシング! 俺に任せろって言いたいですね」と豪語。「どこに行くかは分からないけど、新日本でやってきたレスラーとして見せつけてほしいという思いはあります」とエールを送った。

 多くのライバルたちを見送ってきたからこそ、自身が再び壁として立ちはだからなければならないという思いが強いという。「新日本にプライドを持っているし、俺はどこにも行かないですよ。だからこそ、下を育てるのは俺の役割だと思っているんで。下からの突き上げがこれからどんどん激しくなるでしょうけど、その流れに逆らおうと思ってます。俺がやるしかないなと」。ベテランの闘志が消えない限り、後藤革命は終わらない。