その喪失感は何物でも埋められないようだ。昨季限りで引退したドジャースの伝説左腕クレイトン・カーショー(37)不在の影響は大きくなりそうだ。

 地元「カリフォルニアポスト」紙は1日(日本時間2日)、「ドジャースは人格者カーショーに代わる新しいリーダーを見つけなければならない」との記事を配信した。

 3月のWBCに米国代表として参戦するカーショーだがあくまでも「リスペクト枠」。同紙は「ドジャース・ファンフェスト2026は、ファンにとって野球の季節がすぐそこまで来ていることを毎年、思い出させてくれるイベントだが1月31日の会で最も目立ったのは『不在』だった。カーショーはそこにいなかった」と振り返った。

 ドジャース一筋で18シーズンを過ごしたカーショーについて「ドジャースは初めて、20年近くチームの北極星であり続けた男の不在下でイベントに臨んだ。サイ・ヤング賞を3度受賞し、ナショナルリーグMVP、オールスター11回、ワールドシリーズ優勝3回を誇るカーショーは引退した」と偉業をたたえた。

 実際、カーショーがいないクラブハウスは想像できないという。「現役のドジャース選手たちが春季キャンプのために(アリゾナ州)キャメルバック・ランチに到着すると、彼らはかつて見たこともないクラブハウスに足を踏み入れることになる。背番号22が掲げられたロッカーも、試合開始前の早朝ダッシュも、ウェートルームで歌うカーショーの笑い声も、ドジャー・スタジアムでのカーショー・デイズも、もうないだろう」とした。

 デーブ・ロバーツ監督(53)も「もちろん、クレイトンがいなくなると寂しくなる。彼がいなくなると、チームは別物になる。春季トレーニングやキャメルバックの試合で、18年間もあった彼のロッカーがなかったら、全く違うものになるだろう」と影響を否定しなかった。

 ムーキー・ベッツ内野手(33)は「彼がそこにいないのは本当に不思議な感じがするだろう。彼には引退を楽しんでほしい。人生の新たな章だし、彼にとって慣れない経験になるだろう。本当に楽しんでほしいけど、チームにもぜひ来てもらいたい」と来訪を歓迎した。

 またフレディ・フリーマン内野手(36)はほほ笑むと、「(昨季のワールドシリーズ第3戦で)サヨナラホームランを打ったばかりなのに、カーショーがまるで5歳児がキャンディーを探すようにフィールドに駆け込んでくる様子が映し出されていたんだ。誰もが殿堂入り投手カーショーのこと、彼が球団に与えた影響について語るけど、クラブハウスでの日々、彼がチームにもたらす喜び、ウェートルームで上半身裸で大声で歌っていたこと、そういったことの方が、私にとってはもっと寂しいものです。ドジャースのレジェンドがクラブハウスを歩き回らなくなるのは、不思議な感じです」とその喪失感を語った。

 カーショーはWBC出場を経てNBCの解説者に就任する。同紙は「ベッツは『彼はまだここにいるよ』とジョークを飛ばすと、古巣チームをあまり批判的に見ないことを願った」と結んだ。